『アイアンマン』から『アベンジャーズ/エンドゲーム』まで観るというMARVEL作品マラソンが大体終了しました。大体っていうのは、時間都合で省略したり飛び飛びでしか観てない作品もあるので一応。でもほぼちゃんと観たし、その状態で臨むエンドゲームは大興奮でした。
映画自体の感想はまぁ置いといて、今回は映画を観た環境について書きます。
3月1日に友人にアベンジャーズを(というかロキを)布教しようと、PC画面が壁に投影できるタイプのカラオケルームで鑑賞会をしました。その擬似映画館がなかなか迫力あって気に入って、今日に至るまで計5回、友人とそこに通いつめることになりました。
結局、一緒に観たのは『マイティ・ソー』、『アベンジャーズ』、『マイティ・ソー/ダークワールド』、『キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー』、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』、『アントマン』、『シビル・ウォー』、『ドクターストレンジ』(ざっくり)、『マイティ・ソー/バトルロイヤル』、『ブラックパンサー』、『アベンジャーズ/インフィニティウォー』、『キャプテン・マーベル』(ざっくり)、『アベンジャーズ/エンドゲーム』……13個……?マジか……結構観たな。人生で一番、短期間で映画観た週間かもしれないですね。
もちろんお金はかかったんですけど、たくさんの映画をでかい画面で見られたのは迫力が段違いで良かった。すごい映画を観て「これをスクリーンで観たかったなぁー!」って思うことは何回がありますが、今回は没入感がほぼ映画館と同等でした。持ち込みOKのお店だったので、お菓子やジュースを気にせず楽しめるというところも良かった。そして個室だからもちろん喋っていい。まさに映画館とお家鑑賞の良いとこ取りをしたような環境でしたね。
何より友人と興奮を共有できたのがとても楽しかったです。1人じゃこんなとこで観ようとは思わなかっただろうし、その場で得た興奮を語り合える喜びは何より尊い。もちろん1人でじっくり観ることもそれはそれで大切です。でも好きなものの話が友達とできるってことに最高の喜びを感じるタイプなので、今回の出来事は本当に連日幸せでした。
明日からまた忙しいけど、明日に響くとしても、今日こうしてやりたいことをやれて満足しています。濃い春休みを過ごしたなと心から思えるって、良いよね。この春休みは友達と旅行なんて以ての外、という状態だったけど、旅行に行かなくても思い出は作れるんだなと確信しました。
来月から社会人になるにあたり、もうこうして頻繁に遊ぶことはなくなるだろうけど、それでも今日のことを思い出してまた観たいと思いました。
これからアベンジャーズのテーマを聞くたびにヒーロー達を思い出して、そしてこの短くて濃いカラオケルーム映画マラソンも思い出したいですね。たしかにここには良い思い出があったんだよって。
おやすみ!
映画自体の感想はまぁ置いといて、今回は映画を観た環境について書きます。
3月1日に友人にアベンジャーズを(というかロキを)布教しようと、PC画面が壁に投影できるタイプのカラオケルームで鑑賞会をしました。その擬似映画館がなかなか迫力あって気に入って、今日に至るまで計5回、友人とそこに通いつめることになりました。
結局、一緒に観たのは『マイティ・ソー』、『アベンジャーズ』、『マイティ・ソー/ダークワールド』、『キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー』、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』、『アントマン』、『シビル・ウォー』、『ドクターストレンジ』(ざっくり)、『マイティ・ソー/バトルロイヤル』、『ブラックパンサー』、『アベンジャーズ/インフィニティウォー』、『キャプテン・マーベル』(ざっくり)、『アベンジャーズ/エンドゲーム』……13個……?マジか……結構観たな。人生で一番、短期間で映画観た週間かもしれないですね。
もちろんお金はかかったんですけど、たくさんの映画をでかい画面で見られたのは迫力が段違いで良かった。すごい映画を観て「これをスクリーンで観たかったなぁー!」って思うことは何回がありますが、今回は没入感がほぼ映画館と同等でした。持ち込みOKのお店だったので、お菓子やジュースを気にせず楽しめるというところも良かった。そして個室だからもちろん喋っていい。まさに映画館とお家鑑賞の良いとこ取りをしたような環境でしたね。
何より友人と興奮を共有できたのがとても楽しかったです。1人じゃこんなとこで観ようとは思わなかっただろうし、その場で得た興奮を語り合える喜びは何より尊い。もちろん1人でじっくり観ることもそれはそれで大切です。でも好きなものの話が友達とできるってことに最高の喜びを感じるタイプなので、今回の出来事は本当に連日幸せでした。
明日からまた忙しいけど、明日に響くとしても、今日こうしてやりたいことをやれて満足しています。濃い春休みを過ごしたなと心から思えるって、良いよね。この春休みは友達と旅行なんて以ての外、という状態だったけど、旅行に行かなくても思い出は作れるんだなと確信しました。
来月から社会人になるにあたり、もうこうして頻繁に遊ぶことはなくなるだろうけど、それでも今日のことを思い出してまた観たいと思いました。
これからアベンジャーズのテーマを聞くたびにヒーロー達を思い出して、そしてこの短くて濃いカラオケルーム映画マラソンも思い出したいですね。たしかにここには良い思い出があったんだよって。
おやすみ!
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映画の感想です。
ネタバレします。
今回観たのは『アベンジャーズ/インフィニティウォー』(アベンジャーズ3)。2月の終わりから始まった『アベンジャーズ/エンドゲーム』(アベンジャーズ4)をゴールとする、卒業までMARVELいくつ観れるかなチャレンジももう終盤。ロキにハマってからは時の流れが早く感じました。
率直な感想としては、「苦しい」……かな。
理由は以下の通り。
・ロキが死ぬから
・他にも馴染みのキャラが死ぬから
・物語が絶望で終わるから(アベンジャーズ4に直接続く)
・ロキが死ぬから(しかも冒頭で)
・ロキが死ぬから(これでソーは家族がいなくなってしまった)
はぁ〜〜〜クソ辛い。
(汚い言葉を使うとスティーブに怒られますね)
実際ロキがサノスに殺されるところは衝撃が強すぎて処理しきれなかったんですけど、ロキの死を見届けサノスから逃げたソーが「国民は虐殺された、父も死んだ、母も死んだ、姉は殺した、弟も死んだ」(うろ覚え)って泣きながら語っているシーンでボロッボロに泣きました。ただでさえ前作(マイティ・ソー3)でオーディンが消えたときに「これでもう家族は2人だけなのか…」って思ってたのにこんな…こんな仕打ちあります!? マイティ・ソー3で愉快な笑顔が多かった快活なあのソーが、悲しみと復讐心に打ちひしがれて、乾いた笑顔を張り付かせて涙流しながら家族のこと語るなんて、そこでようやくこれは悲しいことなんだと脳が理解してもう情緒がぐしゃぐしゃになりました。マイティ・ソー3でやっっっとソーとロキが和解したんやぞ…、あんなに仲悪かったのに、1500年一緒にいたのに、傍にいたのに……。そりゃお兄ちゃんも命懸けでハンマー作るし怒りのパワーで他のどのヒーローよりもサノス殺害に近づくわ。ソーが仇打ってくれなきゃもうやだもん…。
ロキは悪いことしてヒーローにボコられてほしかったけど、死んでほしいわけじゃなかった。これは心からそう思う。少なくともヒーローじゃなくヴィランに殺られるのは1番見たくないシナリオすぎて心が痛い。なんだこの気持ちは……推しが死ぬのは初めてじゃないだろ……いやでもこんな冒頭でかませ犬みたいに殺されるのは初めてだよ。ただただ悲しい。
昔のロキだったらソーのことほっといてサノスに寝返っただろうに、お兄ちゃんのためにわざわざ名乗って喉元に刃つきつけて返り討ちに遭うなんて…お前…!改心したんだなと思えるだけに辛さが桁違い。
ロキのこと切り離して考えても、最後はサノスの思い通りになってしまうという絶望で終わるので、エンドロール流れたときは「これで終わり…?」と動くことが出来ませんでした。これ当時に劇場で観たファン大丈夫か? 少なくともロキファンは残りの2時間20分話が頭に入ってこなかったでしょ…同情します。マイティ・ソー3を観たときは「これ当時劇場で観たかったな〜」とか言ってたけど前言撤回しますわ。しかもアベンジャーズ3と4の間に2本ほかの映画が上映されたのもキツい。完結したあとのオタクでよかった。
でもアクション多くてとても良かったなぁ。
今まで見てきたヒーローが(アントマンとホークアイ以外)みんな出てきて一緒に戦って、喋って、胸が熱くなるところがいくつもありました。特にヒーローたちの対面と共闘はほんとにファン泣かせで良い。シリアス雰囲気のキャプテン・アメリカシリーズのキャラと、賑やかなガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのキャラが一緒にいるところとても愉快。ほんとに同じ時空の話だったんだーってなりますね。バッキーとアライグマのことだよ。ドクター・ストレンジとトニーの傲慢組(言い方w)が相性悪くて初対面で喧嘩ばっかりなのも解釈一致でありがたかったです。
アクションもヒーローの盛り合わせって感じで豪華で良かった。ロキが殺されたあとはソーばっか見てたのでソーのシーンしか思い出せないんですけど、ソーほんと強くてかっこええよ。今回の主人公だれ?って聞かれたら即答でソー。
今すぐアベンジャーズ4を見たい。
終わりを見届けたい。
でも4で知らないキャラとか出てくるの嫌だから、ちゃんと全部理解したいから、間に上映された2本を観てからにしたい気もする。しかしですよ、実は3月の頭からMARVELマラソンは友人を巻きこんでやってまして、友人と一緒に見られるのはあと1回(しかも半日)なんですよね。そこで3時間もあるアベンジャーズ4(ボリュームが馬鹿)の前に2本も見ている余裕はないし、なんなら友人と会う前に私が2本も見る余裕もない。なので、知らないところはあとで補完するつもりで観るしかない…。『キャプテン・マーベル』くらいは見といたほうがいい気もするけど。
まぁ冷静に考えるとロキはアベンジャーズ1で地球支配しようとして何人も殺してるんで、今更殺されてもおかしくない立ち位置ではあったんですよね。因果応報というか。そこを改心したところを描いてしまうからこんな辛いのであって、MARVELはこんな地獄をどうして生み出したの…?という気持ち。最後までロキがクズだったらこんな辛かないんだよなぁ…。こんなことになったのに友人は「MARVELは面白いぞ!」って勧めてきたんだったと思うと人間不信になってしまいそう。でも面白いのはほんと。ロキだけじゃなく、ソーやキャップ、バッキーやヨンドゥといった愉快な仲間たち()に出会えたのは楽しい。今はちょっとまだ現実を受け止められない気持ちが強いけど。
また長々と語ってしまった。
全部見届けるまでがんばるぞ!最後までよろしく!
ネタバレします。
今回観たのは『アベンジャーズ/インフィニティウォー』(アベンジャーズ3)。2月の終わりから始まった『アベンジャーズ/エンドゲーム』(アベンジャーズ4)をゴールとする、卒業までMARVELいくつ観れるかなチャレンジももう終盤。ロキにハマってからは時の流れが早く感じました。
率直な感想としては、「苦しい」……かな。
理由は以下の通り。
・ロキが死ぬから
・他にも馴染みのキャラが死ぬから
・物語が絶望で終わるから(アベンジャーズ4に直接続く)
・ロキが死ぬから(しかも冒頭で)
・ロキが死ぬから(これでソーは家族がいなくなってしまった)
はぁ〜〜〜クソ辛い。
(汚い言葉を使うとスティーブに怒られますね)
実際ロキがサノスに殺されるところは衝撃が強すぎて処理しきれなかったんですけど、ロキの死を見届けサノスから逃げたソーが「国民は虐殺された、父も死んだ、母も死んだ、姉は殺した、弟も死んだ」(うろ覚え)って泣きながら語っているシーンでボロッボロに泣きました。ただでさえ前作(マイティ・ソー3)でオーディンが消えたときに「これでもう家族は2人だけなのか…」って思ってたのにこんな…こんな仕打ちあります!? マイティ・ソー3で愉快な笑顔が多かった快活なあのソーが、悲しみと復讐心に打ちひしがれて、乾いた笑顔を張り付かせて涙流しながら家族のこと語るなんて、そこでようやくこれは悲しいことなんだと脳が理解してもう情緒がぐしゃぐしゃになりました。マイティ・ソー3でやっっっとソーとロキが和解したんやぞ…、あんなに仲悪かったのに、1500年一緒にいたのに、傍にいたのに……。そりゃお兄ちゃんも命懸けでハンマー作るし怒りのパワーで他のどのヒーローよりもサノス殺害に近づくわ。ソーが仇打ってくれなきゃもうやだもん…。
ロキは悪いことしてヒーローにボコられてほしかったけど、死んでほしいわけじゃなかった。これは心からそう思う。少なくともヒーローじゃなくヴィランに殺られるのは1番見たくないシナリオすぎて心が痛い。なんだこの気持ちは……推しが死ぬのは初めてじゃないだろ……いやでもこんな冒頭でかませ犬みたいに殺されるのは初めてだよ。ただただ悲しい。
昔のロキだったらソーのことほっといてサノスに寝返っただろうに、お兄ちゃんのためにわざわざ名乗って喉元に刃つきつけて返り討ちに遭うなんて…お前…!改心したんだなと思えるだけに辛さが桁違い。
ロキのこと切り離して考えても、最後はサノスの思い通りになってしまうという絶望で終わるので、エンドロール流れたときは「これで終わり…?」と動くことが出来ませんでした。これ当時に劇場で観たファン大丈夫か? 少なくともロキファンは残りの2時間20分話が頭に入ってこなかったでしょ…同情します。マイティ・ソー3を観たときは「これ当時劇場で観たかったな〜」とか言ってたけど前言撤回しますわ。しかもアベンジャーズ3と4の間に2本ほかの映画が上映されたのもキツい。完結したあとのオタクでよかった。
でもアクション多くてとても良かったなぁ。
今まで見てきたヒーローが(アントマンとホークアイ以外)みんな出てきて一緒に戦って、喋って、胸が熱くなるところがいくつもありました。特にヒーローたちの対面と共闘はほんとにファン泣かせで良い。シリアス雰囲気のキャプテン・アメリカシリーズのキャラと、賑やかなガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのキャラが一緒にいるところとても愉快。ほんとに同じ時空の話だったんだーってなりますね。バッキーとアライグマのことだよ。ドクター・ストレンジとトニーの傲慢組(言い方w)が相性悪くて初対面で喧嘩ばっかりなのも解釈一致でありがたかったです。
アクションもヒーローの盛り合わせって感じで豪華で良かった。ロキが殺されたあとはソーばっか見てたのでソーのシーンしか思い出せないんですけど、ソーほんと強くてかっこええよ。今回の主人公だれ?って聞かれたら即答でソー。
今すぐアベンジャーズ4を見たい。
終わりを見届けたい。
でも4で知らないキャラとか出てくるの嫌だから、ちゃんと全部理解したいから、間に上映された2本を観てからにしたい気もする。しかしですよ、実は3月の頭からMARVELマラソンは友人を巻きこんでやってまして、友人と一緒に見られるのはあと1回(しかも半日)なんですよね。そこで3時間もあるアベンジャーズ4(ボリュームが馬鹿)の前に2本も見ている余裕はないし、なんなら友人と会う前に私が2本も見る余裕もない。なので、知らないところはあとで補完するつもりで観るしかない…。『キャプテン・マーベル』くらいは見といたほうがいい気もするけど。
まぁ冷静に考えるとロキはアベンジャーズ1で地球支配しようとして何人も殺してるんで、今更殺されてもおかしくない立ち位置ではあったんですよね。因果応報というか。そこを改心したところを描いてしまうからこんな辛いのであって、MARVELはこんな地獄をどうして生み出したの…?という気持ち。最後までロキがクズだったらこんな辛かないんだよなぁ…。こんなことになったのに友人は「MARVELは面白いぞ!」って勧めてきたんだったと思うと人間不信になってしまいそう。でも面白いのはほんと。ロキだけじゃなく、ソーやキャップ、バッキーやヨンドゥといった愉快な仲間たち()に出会えたのは楽しい。今はちょっとまだ現実を受け止められない気持ちが強いけど。
また長々と語ってしまった。
全部見届けるまでがんばるぞ!最後までよろしく!
本来私はオタクとして語るのが大好きなんですよね。
なので今回も今アツい存在について語ります。
MARVELのロキです。
※筆者は『アイアンマン』~『マイティ・ソー3』までしか見てません
MARVELシリーズに『マイティ・ソー』という映画がありまして、その主人公ソーの弟がロキです。こいつがねぇ、憎めないヴィランとして最高なんですよね。
そもそもなぜ今MARVELなのかというと……洋画好きの友人の勧め、そして別件でDisney+に加入する必要があり、じゃあついでに有名なMARVEL映画でも見ようかとマラソンを始めたのがきっかけです。有名だし見てみるか、本当にそんなノリで見始めました。まさか1人のキャラにこんなに溺れるとは思っていませんでした。
以下ネタバレたっぷりでお送りします。
はじめは兄に嫉妬心をこじらせ父親からも見放されてしまう義弟として悲劇的に見ていたんですけど、『アベンジャーズ』で愉快な(?)悪役として振る舞う彼が面白くて面白くてハートを撃ち抜かれてしまい、『マイティ・ソー2』で彼のデリケートな側面を見てあ〜好きですありがとうございますと見事に虜になりました。
オタクが「この2人が仲良かった世界線が見たいな…」と願わずにはいられないようなシーンを残した『マイティ・ソー2』(マイティ・ソー/ダークワールド)のあとに、兄弟で切り抜けるシーン盛りだくさんの『マイティ・ソー3』(マイティ・ソー/バトルロイヤル)を作る監督にはありがとうしかないのです。ありがとう。今日はじめてマイティ・ソー3観たけど興奮が冷めやらないよ。だからこうして語っているわけだけど!!
どのシーンがどう良いかというのを語るには今夜は時間がないので、とりあえずロキが良いぞということだけ伝えたいな。
1作目のロキは陰湿というか苦しんでいる悪役みたいな印象を受け、アベンジャーズでちょっと邪悪な悪役らしい野望が垣間見えるんですけど、2作目3作目のこれ以上ないくらい楽しそうなロキを見るとですね、黙って策略や嫉妬を積み上げる陰湿な彼より、悪戯で人々を騙し裏切り欺きそれを楽しむトリックスターみたいな彼こそが本当の姿ではないかと思うのですよ。ヒーローに負けても愉快な悪役として君臨していたいという意志は欠けない、コミカルさとお茶目さとちょっとの邪悪がとても良い…!
これが復讐に燃えるだけの陰湿な男だったら推してないんですよね。本人は悪戯のノリで欲望に素直に闊歩していて、それでいてちゃんとヒーローに負ける(かなりボコボコにされる)ところが大好き。小物臭がいいんだよなぁ。このロキは確実に負けるけど、かといって退場もしないだろうと、そんな感じで安心して見ていられる悪役。そこがいい。たくさん悪戯してたくさん負けてほしい。ヒーローにボコボコにされるロキがもっと見たい。もちろん活躍するところもね!
けっこう感情豊かだし何だかんだ家族が好き(オタクの過大解釈の可能性はあるけど)だし、自分のせいで本当に取り返しのつかないことになったら痛ましい顔もする。でも悪戯はやめられない。そんなロキくんをずっと見ていたいので、洗脳とか闇落ちとか可哀想な目には遭ってほしくないな。2作目で精神的に追い詰められるシーンがあるんですけど、私が見たMARVELのなかで2番目に心苦しい話でした(1位は『シビル・ウォー』。たぶん1番のシリアス回)。でも立ち直ってくれてよかったよ。そしてお父さんとも和解(?)できてよかったね…。
あ、あと一つだけシーンについて語るなら、やっぱり3作目の最後ですかね。兄弟でどうにか危機を切り抜けて、一息つくソーの背後に現れるロキ。ソーの近くにやってくるロキは大体自分の幻覚を送っているだけなので、今回もそうだと思ったソーが「お前がここにいたら抱きしめたのにな」と置き物を投げて確かめーーそれをキャッチしたロキが「いるよ」と呟く。
こんなん泣いちゃうんだよな!!!!!
私もソーと同じくこのロキは幻覚だと思っていたので、まさかの兄弟の絆復活にムジョルニア(ミョルニル)で殴られたくらいの衝撃を受けました。泣きました。とても人様に聞かせられる声ではなかった。なんだかんだ今までロキにずっと怒っていたお兄ちゃんが「ここにいたら抱きしめたのにな」って心を許しているのもグッとくるし、それに対して「いるよ」は「Hug me」と同義なんだよなぁ…! このあとシーンが変わっちゃうのでハグしたかどうかは分からないんですけどそんなの蛇足だよな知ってる…。監督…ありがとう…。
一度こんな仲良しシーン見せられたらもう今後ロキがどんな悪いことしても許せ…はしないけど、同情しなくて済むのでとても嬉しい(言い方)。「そりゃグレても仕方ないよな」と思わせる悪役も素敵だけど、そういう後ろめたさをとっぱらってただただ悪性を振りかざすヴィランも良いと思います。それがただの悪意の塊(勧善懲悪の魔王とか)ではなく、厄介な一人の男というのが面白い。そりゃ愛される悪役になるわけだよ!既に大好きだもん!
あと単純にヴィジュアルが良いですね。俗に言う「顔が良い」というやつです。3作目ではたくさん着替えてくれるので目が足りません。(ちなみにMARVELキャラを見た目で選ぶならバッキー/ウィンターソルジャーも大好きです)
映画にハマるのはロード・オブ・ザ・リングのレゴラスにハマっていた時代以来です(ロキもレゴラスもCV平川大輔なんだよなぁ…)。レゴラスの何が好きだったかと言えば圧倒的に顔でした。アクションもカッコイイ。見た目10割だったわけですよ。でも今回は中身も相当好きというか、レゴラスよりヤバいハマり方をしている気がしてなりません。というかそもそもヴィランを好きになったことがそんなにない、なんなら主人公サイドそっちのけでヴィランが気になるなんて人生初めてじゃないか…? これは大変なものを盗まれたかもしれませんね!
しかも6月からロキ主役のドラマが配信されるらしく、供給過多で頭の整理が追いつかないですね。6月まで絶対生きるからよろしく。
もうこんな時間になってしまったので終わりますが、やっぱり推しがいる生活っていいですね。友人に布教したので語れる場所がある喜びも味わえます。この嬉しさを糧に明日も頑張りましょう!おやすみなさい。
なので今回も今アツい存在について語ります。
MARVELのロキです。
※筆者は『アイアンマン』~『マイティ・ソー3』までしか見てません
MARVELシリーズに『マイティ・ソー』という映画がありまして、その主人公ソーの弟がロキです。こいつがねぇ、憎めないヴィランとして最高なんですよね。
そもそもなぜ今MARVELなのかというと……洋画好きの友人の勧め、そして別件でDisney+に加入する必要があり、じゃあついでに有名なMARVEL映画でも見ようかとマラソンを始めたのがきっかけです。有名だし見てみるか、本当にそんなノリで見始めました。まさか1人のキャラにこんなに溺れるとは思っていませんでした。
以下ネタバレたっぷりでお送りします。
はじめは兄に嫉妬心をこじらせ父親からも見放されてしまう義弟として悲劇的に見ていたんですけど、『アベンジャーズ』で愉快な(?)悪役として振る舞う彼が面白くて面白くてハートを撃ち抜かれてしまい、『マイティ・ソー2』で彼のデリケートな側面を見てあ〜好きですありがとうございますと見事に虜になりました。
オタクが「この2人が仲良かった世界線が見たいな…」と願わずにはいられないようなシーンを残した『マイティ・ソー2』(マイティ・ソー/ダークワールド)のあとに、兄弟で切り抜けるシーン盛りだくさんの『マイティ・ソー3』(マイティ・ソー/バトルロイヤル)を作る監督にはありがとうしかないのです。ありがとう。今日はじめてマイティ・ソー3観たけど興奮が冷めやらないよ。だからこうして語っているわけだけど!!
どのシーンがどう良いかというのを語るには今夜は時間がないので、とりあえずロキが良いぞということだけ伝えたいな。
1作目のロキは陰湿というか苦しんでいる悪役みたいな印象を受け、アベンジャーズでちょっと邪悪な悪役らしい野望が垣間見えるんですけど、2作目3作目のこれ以上ないくらい楽しそうなロキを見るとですね、黙って策略や嫉妬を積み上げる陰湿な彼より、悪戯で人々を騙し裏切り欺きそれを楽しむトリックスターみたいな彼こそが本当の姿ではないかと思うのですよ。ヒーローに負けても愉快な悪役として君臨していたいという意志は欠けない、コミカルさとお茶目さとちょっとの邪悪がとても良い…!
これが復讐に燃えるだけの陰湿な男だったら推してないんですよね。本人は悪戯のノリで欲望に素直に闊歩していて、それでいてちゃんとヒーローに負ける(かなりボコボコにされる)ところが大好き。小物臭がいいんだよなぁ。このロキは確実に負けるけど、かといって退場もしないだろうと、そんな感じで安心して見ていられる悪役。そこがいい。たくさん悪戯してたくさん負けてほしい。ヒーローにボコボコにされるロキがもっと見たい。もちろん活躍するところもね!
けっこう感情豊かだし何だかんだ家族が好き(オタクの過大解釈の可能性はあるけど)だし、自分のせいで本当に取り返しのつかないことになったら痛ましい顔もする。でも悪戯はやめられない。そんなロキくんをずっと見ていたいので、洗脳とか闇落ちとか可哀想な目には遭ってほしくないな。2作目で精神的に追い詰められるシーンがあるんですけど、私が見たMARVELのなかで2番目に心苦しい話でした(1位は『シビル・ウォー』。たぶん1番のシリアス回)。でも立ち直ってくれてよかったよ。そしてお父さんとも和解(?)できてよかったね…。
あ、あと一つだけシーンについて語るなら、やっぱり3作目の最後ですかね。兄弟でどうにか危機を切り抜けて、一息つくソーの背後に現れるロキ。ソーの近くにやってくるロキは大体自分の幻覚を送っているだけなので、今回もそうだと思ったソーが「お前がここにいたら抱きしめたのにな」と置き物を投げて確かめーーそれをキャッチしたロキが「いるよ」と呟く。
こんなん泣いちゃうんだよな!!!!!
私もソーと同じくこのロキは幻覚だと思っていたので、まさかの兄弟の絆復活にムジョルニア(ミョルニル)で殴られたくらいの衝撃を受けました。泣きました。とても人様に聞かせられる声ではなかった。なんだかんだ今までロキにずっと怒っていたお兄ちゃんが「ここにいたら抱きしめたのにな」って心を許しているのもグッとくるし、それに対して「いるよ」は「Hug me」と同義なんだよなぁ…! このあとシーンが変わっちゃうのでハグしたかどうかは分からないんですけどそんなの蛇足だよな知ってる…。監督…ありがとう…。
一度こんな仲良しシーン見せられたらもう今後ロキがどんな悪いことしても許せ…はしないけど、同情しなくて済むのでとても嬉しい(言い方)。「そりゃグレても仕方ないよな」と思わせる悪役も素敵だけど、そういう後ろめたさをとっぱらってただただ悪性を振りかざすヴィランも良いと思います。それがただの悪意の塊(勧善懲悪の魔王とか)ではなく、厄介な一人の男というのが面白い。そりゃ愛される悪役になるわけだよ!既に大好きだもん!
あと単純にヴィジュアルが良いですね。俗に言う「顔が良い」というやつです。3作目ではたくさん着替えてくれるので目が足りません。(ちなみにMARVELキャラを見た目で選ぶならバッキー/ウィンターソルジャーも大好きです)
映画にハマるのはロード・オブ・ザ・リングのレゴラスにハマっていた時代以来です(ロキもレゴラスもCV平川大輔なんだよなぁ…)。レゴラスの何が好きだったかと言えば圧倒的に顔でした。アクションもカッコイイ。見た目10割だったわけですよ。でも今回は中身も相当好きというか、レゴラスよりヤバいハマり方をしている気がしてなりません。というかそもそもヴィランを好きになったことがそんなにない、なんなら主人公サイドそっちのけでヴィランが気になるなんて人生初めてじゃないか…? これは大変なものを盗まれたかもしれませんね!
しかも6月からロキ主役のドラマが配信されるらしく、供給過多で頭の整理が追いつかないですね。6月まで絶対生きるからよろしく。
もうこんな時間になってしまったので終わりますが、やっぱり推しがいる生活っていいですね。友人に布教したので語れる場所がある喜びも味わえます。この嬉しさを糧に明日も頑張りましょう!おやすみなさい。
寝台列車に乗って向かった先は島根県出雲市。
サンライズ出雲の話は前の記事に書いたので、今回はその続き。
2月16日㈫
事前に出雲市駅から出雲大社までの電車やバス路線は調べてあったものの、なんか思っていたより天気が良かったことでテンションが上がり、「レンタサイクルあります」の表示につられて自転車を借りた。海辺の強風、冬場の強風、寒さ、己の体力を考慮しない判断であった。実際、レンタサイクル受付のおっちゃんにも「寒いけど大丈夫ですか?」って心配された。
誤算はもう一つあって、それは出雲市駅から出雲大社まで実際どのくらい距離があるのかという知識がなかったこと。ガイドブックで見た簡易的なマップの記憶を頼りに走り出したものの、どれくらい漕げばいいのか全然わからないのは辛かった。レンタサイクルを推奨するだけあって自転車用の看板や道は整備されていたのだが、「いやもう十分漕いだでしょ…」ってときに「稲佐の浜あと6.9km」という表示はかなりこたえた。
そう、まず目指したのは稲佐の浜。浜の砂を出雲大社に持っていってどうにかするといい(超アバウト)ってガイドブックに書いてあったから。当然のことながら海に近づけば近づくほど風が強い。しかも結構遠い(後で調べたら出雲市駅から稲佐の浜まで11kmだった)。遠くに見える松林を越えたら海だろうと思って漕ぎ続けても、松林の先にさらに松林が見えたりする。
それでも心折れずに漕ぎ続けられたのは、見知らぬ土地で自分勝手に振る舞えることが嬉しかったから、だと思う。誰かとの旅行だったら絶対こんなキツイ選択しないもんね。冬の日本海側で風に向かって走るなどという強烈な経験、きっと焼き付くにちがいない…そう確信できるのが嬉しかった。
いよいよ海が近くなって、最後の坂を乗り越えたらいきなり比じゃない強風が吹きつけてきた。
もう寒さで鼻がマヒして潮の匂いすら分からない。
冬の日本海は荒れていた。大しけも大しけ。海の向こうから波の音がごうごう響いて押し寄せてくる。とはいえ浜に打ち寄せる波は常識的な大きさだ。自分が海に免疫ないから荒れているように見えるだけで、現地の人には平常むしろ穏やかくらいなのかもしれないなと思った。実際サーフィンしている人もいた。たしかに波に乗るにはいい風だと思う。
まぁでも、怖いと思った。
高い山に登って人間なんて簡単に吹き飛びそうな強風に感じた恐怖と一緒。遮るもののない水平線、あの遠い海上で人間が耐えられないくらいの暴風がふいて、高波がきて、飲まれてしまうかもしれない…そんな感じの、自然への畏怖がせり上がる。山も山で怖いけど、私は海の方が怖いなと思った。
砂が吹き付けてくる海沿いを漕ぎ、稲佐の浜で鳥居の刺さった岩を見て、砂を回収。ただし出雲大社に着くころにはこの砂の存在を完全に忘れており、結局自宅までただ浜の砂を持ち帰っただけになった。
出雲大社は広かった。でかい公園みたいだった。
自転車を置く場所を探してあっちこちうろうろしたのに疲れすぎて、神聖なものに感動する体力が残っていなかった。御神酒を買うのが好きなので、献酒一覧を眺めてメーカーをチェックした。社務所では御神酒を売っていないのかとがっかりしたけど、もしかして売っている方が異常なのかもしれない。諏訪大社くんのことですよ。
風の来ない場所を見つけて休憩。境内のあちこちにいるウサギの像が可愛かったな。
さて出雲大社を見たら門前町でご飯でも、と思っていたのだが、コロナ禍のせいで営業している店が本当に少ない。これは翌日の松江観光でも思い知ったのだが、このご時世、ガイドブックに載っているショップ情報は本当に役に立たない。特に飲食店。仕方ないとは思うのだが、たしかにこれじゃ普通の旅行は難しいよなぁと思わざるを得なかった。
こんなときだからこそ、あのお店あとで入ろうとかあとであれ買おうとか思っていると損をする。営業している店を見かけたらとりあえず飛び込んだ。なんとか昼食にありつけたし、食べたかった出雲そばが食べられたので本当に良かった。
ちなみにそばを注文して待っている間、ずっと体が揺れている感覚があった。陸酔いだと気付くのには時間がかかった。まだ寝台列車に乗っているような感覚と、あと自転車で風に煽られている時の不安定な感覚がある。ふわふわの相乗効果。不快じゃないけど不思議な感覚だった。
夜、松江のホテルに入ったらすーぐ眠気がやってきた。
出雲での一日が充実していて、サンライズ出雲に乗っていたことが本日の記憶だとは信じられなかった。もっと遠い日の話のような気がした。このホテル、夜食を出してくれることで人気らしいのだが、そんな時間まで起きていられるわけがなかったので、健康的に就寝した。
2月17日㈬
天気予報の通り、この日の松江は雪だった。
ありったけの防寒具を持ってきてよかったなと思った。
5分毎に雪と晴れを繰り返す厄介な天気。降ってきたらお店や観光場所に逃げ、ちょっとやりすごしてまた歩くの繰り返し。こんな天気だったからか観光客は数えるほどしかおらず、景色が撮り放題というのは嬉しかった。雪の松江は趣がありすぎる。
ここでもやはりほとんどのお店が休業しており、飲食はともかくお土産を探すのに苦労した。なんとか土産っぽいものは買えたけど、この苦労も土産話の一つになるといいな。
観光した場所は小泉八雲記念館(図書コーナーで円城塔が訳した小泉八雲の話を読めたのが嬉しかった)、小泉八雲旧居(雪の降る庭園は美しかったです)、松江城(階層が多い、貸し切り状態なのが一番面白かった)、興雲閣(喫茶コーナーで休憩している時間がエモくて興奮した)、くらい。あとは適当な勾玉ショップや和菓子屋さん。
いつ吹雪くとも分からない天候の中、松江大橋を渡るのは怖くて、周遊バスを使って移動した。1日乗車券があるのでおすすめ。歴史のある町なので、観光名所がけっこうあるなという印象。
電車が止まるのが怖かったので観光を早めに切り上げて帰宅。
特急やくも号で岡山に出て、岡山から名古屋まで新幹線。
この旅行で新旧列車を制覇したようなもんだね。
岡山から名古屋まで、列車じゃ一晩かけたっていうのに、新幹線は1~2時間。費用だってこの距離じゃ大差ないだろう。旅のどこに時間を割くか、何に旅情を感じるかはもう人それぞれの時代なんだなとか考えていた。新幹線は揺れが少ないから酔いにくいしね(空腹状態で特急やくも号乗って酔いかけた人)。でも私は車窓に憧れる気持ちも大好きだよ。
長々と駆け足で語りましたが、以上が旅の全貌です。
・現地の距離感、地形はちゃんと調べておくこと
・コロナ禍のガイドブックは役に立たない
・思い立ったら飛び込め
これが今回の教訓。やっぱり一人旅は行く価値があるし、心の栄養になる。これからも隙を見つけては"どこか"を旅したいものだね。
サンライズ出雲の話は前の記事に書いたので、今回はその続き。
2月16日㈫
事前に出雲市駅から出雲大社までの電車やバス路線は調べてあったものの、なんか思っていたより天気が良かったことでテンションが上がり、「レンタサイクルあります」の表示につられて自転車を借りた。海辺の強風、冬場の強風、寒さ、己の体力を考慮しない判断であった。実際、レンタサイクル受付のおっちゃんにも「寒いけど大丈夫ですか?」って心配された。
誤算はもう一つあって、それは出雲市駅から出雲大社まで実際どのくらい距離があるのかという知識がなかったこと。ガイドブックで見た簡易的なマップの記憶を頼りに走り出したものの、どれくらい漕げばいいのか全然わからないのは辛かった。レンタサイクルを推奨するだけあって自転車用の看板や道は整備されていたのだが、「いやもう十分漕いだでしょ…」ってときに「稲佐の浜あと6.9km」という表示はかなりこたえた。
そう、まず目指したのは稲佐の浜。浜の砂を出雲大社に持っていってどうにかするといい(超アバウト)ってガイドブックに書いてあったから。当然のことながら海に近づけば近づくほど風が強い。しかも結構遠い(後で調べたら出雲市駅から稲佐の浜まで11kmだった)。遠くに見える松林を越えたら海だろうと思って漕ぎ続けても、松林の先にさらに松林が見えたりする。
それでも心折れずに漕ぎ続けられたのは、見知らぬ土地で自分勝手に振る舞えることが嬉しかったから、だと思う。誰かとの旅行だったら絶対こんなキツイ選択しないもんね。冬の日本海側で風に向かって走るなどという強烈な経験、きっと焼き付くにちがいない…そう確信できるのが嬉しかった。
いよいよ海が近くなって、最後の坂を乗り越えたらいきなり比じゃない強風が吹きつけてきた。
もう寒さで鼻がマヒして潮の匂いすら分からない。
冬の日本海は荒れていた。大しけも大しけ。海の向こうから波の音がごうごう響いて押し寄せてくる。とはいえ浜に打ち寄せる波は常識的な大きさだ。自分が海に免疫ないから荒れているように見えるだけで、現地の人には平常むしろ穏やかくらいなのかもしれないなと思った。実際サーフィンしている人もいた。たしかに波に乗るにはいい風だと思う。
まぁでも、怖いと思った。
高い山に登って人間なんて簡単に吹き飛びそうな強風に感じた恐怖と一緒。遮るもののない水平線、あの遠い海上で人間が耐えられないくらいの暴風がふいて、高波がきて、飲まれてしまうかもしれない…そんな感じの、自然への畏怖がせり上がる。山も山で怖いけど、私は海の方が怖いなと思った。
砂が吹き付けてくる海沿いを漕ぎ、稲佐の浜で鳥居の刺さった岩を見て、砂を回収。ただし出雲大社に着くころにはこの砂の存在を完全に忘れており、結局自宅までただ浜の砂を持ち帰っただけになった。
出雲大社は広かった。でかい公園みたいだった。
自転車を置く場所を探してあっちこちうろうろしたのに疲れすぎて、神聖なものに感動する体力が残っていなかった。御神酒を買うのが好きなので、献酒一覧を眺めてメーカーをチェックした。社務所では御神酒を売っていないのかとがっかりしたけど、もしかして売っている方が異常なのかもしれない。諏訪大社くんのことですよ。
風の来ない場所を見つけて休憩。境内のあちこちにいるウサギの像が可愛かったな。
さて出雲大社を見たら門前町でご飯でも、と思っていたのだが、コロナ禍のせいで営業している店が本当に少ない。これは翌日の松江観光でも思い知ったのだが、このご時世、ガイドブックに載っているショップ情報は本当に役に立たない。特に飲食店。仕方ないとは思うのだが、たしかにこれじゃ普通の旅行は難しいよなぁと思わざるを得なかった。
こんなときだからこそ、あのお店あとで入ろうとかあとであれ買おうとか思っていると損をする。営業している店を見かけたらとりあえず飛び込んだ。なんとか昼食にありつけたし、食べたかった出雲そばが食べられたので本当に良かった。
ちなみにそばを注文して待っている間、ずっと体が揺れている感覚があった。陸酔いだと気付くのには時間がかかった。まだ寝台列車に乗っているような感覚と、あと自転車で風に煽られている時の不安定な感覚がある。ふわふわの相乗効果。不快じゃないけど不思議な感覚だった。
夜、松江のホテルに入ったらすーぐ眠気がやってきた。
出雲での一日が充実していて、サンライズ出雲に乗っていたことが本日の記憶だとは信じられなかった。もっと遠い日の話のような気がした。このホテル、夜食を出してくれることで人気らしいのだが、そんな時間まで起きていられるわけがなかったので、健康的に就寝した。
2月17日㈬
天気予報の通り、この日の松江は雪だった。
ありったけの防寒具を持ってきてよかったなと思った。
5分毎に雪と晴れを繰り返す厄介な天気。降ってきたらお店や観光場所に逃げ、ちょっとやりすごしてまた歩くの繰り返し。こんな天気だったからか観光客は数えるほどしかおらず、景色が撮り放題というのは嬉しかった。雪の松江は趣がありすぎる。
ここでもやはりほとんどのお店が休業しており、飲食はともかくお土産を探すのに苦労した。なんとか土産っぽいものは買えたけど、この苦労も土産話の一つになるといいな。
観光した場所は小泉八雲記念館(図書コーナーで円城塔が訳した小泉八雲の話を読めたのが嬉しかった)、小泉八雲旧居(雪の降る庭園は美しかったです)、松江城(階層が多い、貸し切り状態なのが一番面白かった)、興雲閣(喫茶コーナーで休憩している時間がエモくて興奮した)、くらい。あとは適当な勾玉ショップや和菓子屋さん。
いつ吹雪くとも分からない天候の中、松江大橋を渡るのは怖くて、周遊バスを使って移動した。1日乗車券があるのでおすすめ。歴史のある町なので、観光名所がけっこうあるなという印象。
電車が止まるのが怖かったので観光を早めに切り上げて帰宅。
特急やくも号で岡山に出て、岡山から名古屋まで新幹線。
この旅行で新旧列車を制覇したようなもんだね。
岡山から名古屋まで、列車じゃ一晩かけたっていうのに、新幹線は1~2時間。費用だってこの距離じゃ大差ないだろう。旅のどこに時間を割くか、何に旅情を感じるかはもう人それぞれの時代なんだなとか考えていた。新幹線は揺れが少ないから酔いにくいしね(空腹状態で特急やくも号乗って酔いかけた人)。でも私は車窓に憧れる気持ちも大好きだよ。
長々と駆け足で語りましたが、以上が旅の全貌です。
・現地の距離感、地形はちゃんと調べておくこと
・コロナ禍のガイドブックは役に立たない
・思い立ったら飛び込め
これが今回の教訓。やっぱり一人旅は行く価値があるし、心の栄養になる。これからも隙を見つけては"どこか"を旅したいものだね。
旅行の中から寝台列車の感想だけ。残りは別の記事で。
2月15日22時、東京駅から寝台特急「サンライズ出雲」に乗る。
B寝台シングル、13号車21番。憧れていた2階席。
列車がホームに入ってきたところを撮ろうとホームの先端に立っていたのだが、自分の乗る13号車がほぼ末尾車だったので、ホームの端から端まで歩かなければならなかった。それでも外から見える個室の窓に胸を躍らせた。窓の奥に広がる部屋はとても良いものに見えたから。
個室は想像よりずいぶんと素敵だった。
カプセルホテルが列車に乗っているようなものだった。どこがどう素敵だったのかは上手く言葉にできない。清潔で、毛布や浴衣があって、というところは別にどうでも良くて、機能的でコンパクトな部屋になっていることが一番嬉しかったと思う。なにせ機能的なカプセルホテルにワクワクしてしまう人間なもので。
部屋の雰囲気を残すために全体を写真に収めたかったが、悲しいかなその狭さゆえに画面にすべては入らず(今思えばパノラマ機能で360度撮ってくればよかった)、揺れに耐えながら落書きを残した。
誰かこの室内のジオラマ作ってくれないかな。
部屋の中にキャリーケースがあって、壁に掛けた上着(落書きには描かれてないけど)が振動で揺れるのもなんだか雰囲気があって良かったな。
列車が動き出したときは結構感動した。
この部屋、ほんとうに動くんだ!ここ数年で一番瞳がキラキラしていたと思う。
そうして列車は夜の町を走り始めた。
窓は天井に向かってカーブしているので空が見える。
星空も見える、と聞いた時からどうしても2階席が引きたかった。ただしこの日は朝から雨で、夕方になって雨は止んだものの、星空には期待できないと思っていた。2階席を引けただけでも飛び上がるほど嬉しいので、星空は期待しないようにしよう――そう決めていたので、いざ夜景の向こうに輝くオリオン座が見えた時はそれはもう、嬉しかった。
ああいま私は世界で一番美して幸せな体験をしているのかもしれない、と思った。
普通ド深夜に列車は動かない。
夜景があるとはいえ通り過ぎる街の殆どは寝静まっている。民家からは明かりが消えているし、駅のホームには誰もいない。寂しい道路を色あせた街灯が照らすのみ。景色の静と列車と私の動、この対比が突き刺さるなと思った。列車と自分だけが起きているみたいだ。考えてみれば当たり前なんだけど。これが夜を走るとくべつな列車。人知れず空を駆ける銀河鉄道に乗ってもきっと、同じような印象を受けるんだろうなぁ。
日付が変わってしばらくして、睡魔に負けたので毛布にくるまって寝ころんだ。
暖房がしっかり効いているので薄着でも寒くない。列車の揺れが眠気を誘うようで心地いいと感じることもあれば、酔いそうだと思うこともあった。どんな環境でも寝られる人間になりたいもんだと思った。
地震の夢を見て目を覚ました。列車の揺れのせいだった。
酔いそうな感覚は消えていた。
6:30 岡山駅
車内アナウンスで完全に目が覚め、室内に常設されているラジオを聴きながら朝の支度。
一晩かけても東京から岡山。改めて新幹線や飛行機が交通手段として当たり前になった現代では、わざわざ寝台列車に乗るなんて行為は”時間と金をかけた贅沢”なんだなと思い知る。レトロ浪漫な時代にタイムスリップしたみたいで面白い。
それにレトロなものだからこそ、いつなくなってもおかしくない。
現在日本で運行中の夜行列車は15本ほどあるようだが、毎日運行しているのはこのサンライズ出雲・瀬戸のみ、らしい(ほかの列車は週2だったり観光シーズンのみだったり)。夜行列車の数はどんどん減っている。採算性やコストの面では新幹線や飛行機に敵わない夜行列車は、新たに製造するメリットがほとんどなく、老朽化すれば廃止するしかない…ということだろうか。このサンライズも5年後どうなっているか分からない。
考えれば考えるほど、今回は衝動に任せて旅行してよかったなと思う。
私の2021年はそういう年なのかもね。
岡山を出てしばらくして、日が高くなって空が青くなった。
流れる夜景も素敵だったけど、田園や渓流を眺めるのも素敵だ。都市ビルの中を縫うよりよほど旅情がある。気分が上がってきてつい歌ってしまったけど、多少の声ならバレないのが個室の良いところ。個室についているラジオを聞くのにもイヤホンをつけなくていいので、自分だけの空間を乗せて列車が走っている、という気分になる。これが案外とても楽しい。
そしてなりより、晴れて青空を見上げられるのが嬉しい。
10:00 出雲市
終点に到着。降りた人は少ないように見えた。やはり乗客を減らして運行しているのかな。
今夜もサンライズは誰かを乗せて運行しているんだろうな。
【IA】お星さま列車【オリジナル曲】
旅行を計画している時、ずっとこの曲を聞いていた。この曲の最後に「これからまたみんなをよろしくね」とある。今は私もそんな気持ち。動かなくなるその日まで、たくさんの人のワクワクとキラキラを乗せて、よろしくね。(あとこの曲、「そろそろこの酔いも慣れそうだ」って歌詞が出てくるのもリアルでなんかいいね)
機会があればもちろんまた乗りたい。
でもこれが最初で最後でも十分楽しかったと胸を張って言える。
素敵な一晩をありがとう。
2月15日22時、東京駅から寝台特急「サンライズ出雲」に乗る。
B寝台シングル、13号車21番。憧れていた2階席。
列車がホームに入ってきたところを撮ろうとホームの先端に立っていたのだが、自分の乗る13号車がほぼ末尾車だったので、ホームの端から端まで歩かなければならなかった。それでも外から見える個室の窓に胸を躍らせた。窓の奥に広がる部屋はとても良いものに見えたから。
個室は想像よりずいぶんと素敵だった。
カプセルホテルが列車に乗っているようなものだった。どこがどう素敵だったのかは上手く言葉にできない。清潔で、毛布や浴衣があって、というところは別にどうでも良くて、機能的でコンパクトな部屋になっていることが一番嬉しかったと思う。なにせ機能的なカプセルホテルにワクワクしてしまう人間なもので。
部屋の雰囲気を残すために全体を写真に収めたかったが、悲しいかなその狭さゆえに画面にすべては入らず(今思えばパノラマ機能で360度撮ってくればよかった)、揺れに耐えながら落書きを残した。
誰かこの室内のジオラマ作ってくれないかな。
部屋の中にキャリーケースがあって、壁に掛けた上着(落書きには描かれてないけど)が振動で揺れるのもなんだか雰囲気があって良かったな。
列車が動き出したときは結構感動した。
この部屋、ほんとうに動くんだ!ここ数年で一番瞳がキラキラしていたと思う。
そうして列車は夜の町を走り始めた。
窓は天井に向かってカーブしているので空が見える。
星空も見える、と聞いた時からどうしても2階席が引きたかった。ただしこの日は朝から雨で、夕方になって雨は止んだものの、星空には期待できないと思っていた。2階席を引けただけでも飛び上がるほど嬉しいので、星空は期待しないようにしよう――そう決めていたので、いざ夜景の向こうに輝くオリオン座が見えた時はそれはもう、嬉しかった。
ああいま私は世界で一番美して幸せな体験をしているのかもしれない、と思った。
普通ド深夜に列車は動かない。
夜景があるとはいえ通り過ぎる街の殆どは寝静まっている。民家からは明かりが消えているし、駅のホームには誰もいない。寂しい道路を色あせた街灯が照らすのみ。景色の静と列車と私の動、この対比が突き刺さるなと思った。列車と自分だけが起きているみたいだ。考えてみれば当たり前なんだけど。これが夜を走るとくべつな列車。人知れず空を駆ける銀河鉄道に乗ってもきっと、同じような印象を受けるんだろうなぁ。
日付が変わってしばらくして、睡魔に負けたので毛布にくるまって寝ころんだ。
暖房がしっかり効いているので薄着でも寒くない。列車の揺れが眠気を誘うようで心地いいと感じることもあれば、酔いそうだと思うこともあった。どんな環境でも寝られる人間になりたいもんだと思った。
地震の夢を見て目を覚ました。列車の揺れのせいだった。
酔いそうな感覚は消えていた。
6:30 岡山駅
車内アナウンスで完全に目が覚め、室内に常設されているラジオを聴きながら朝の支度。
一晩かけても東京から岡山。改めて新幹線や飛行機が交通手段として当たり前になった現代では、わざわざ寝台列車に乗るなんて行為は”時間と金をかけた贅沢”なんだなと思い知る。レトロ浪漫な時代にタイムスリップしたみたいで面白い。
それにレトロなものだからこそ、いつなくなってもおかしくない。
現在日本で運行中の夜行列車は15本ほどあるようだが、毎日運行しているのはこのサンライズ出雲・瀬戸のみ、らしい(ほかの列車は週2だったり観光シーズンのみだったり)。夜行列車の数はどんどん減っている。採算性やコストの面では新幹線や飛行機に敵わない夜行列車は、新たに製造するメリットがほとんどなく、老朽化すれば廃止するしかない…ということだろうか。このサンライズも5年後どうなっているか分からない。
考えれば考えるほど、今回は衝動に任せて旅行してよかったなと思う。
私の2021年はそういう年なのかもね。
岡山を出てしばらくして、日が高くなって空が青くなった。
流れる夜景も素敵だったけど、田園や渓流を眺めるのも素敵だ。都市ビルの中を縫うよりよほど旅情がある。気分が上がってきてつい歌ってしまったけど、多少の声ならバレないのが個室の良いところ。個室についているラジオを聞くのにもイヤホンをつけなくていいので、自分だけの空間を乗せて列車が走っている、という気分になる。これが案外とても楽しい。
そしてなりより、晴れて青空を見上げられるのが嬉しい。
10:00 出雲市
終点に到着。降りた人は少ないように見えた。やはり乗客を減らして運行しているのかな。
今夜もサンライズは誰かを乗せて運行しているんだろうな。
【IA】お星さま列車【オリジナル曲】
旅行を計画している時、ずっとこの曲を聞いていた。この曲の最後に「これからまたみんなをよろしくね」とある。今は私もそんな気持ち。動かなくなるその日まで、たくさんの人のワクワクとキラキラを乗せて、よろしくね。(あとこの曲、「そろそろこの酔いも慣れそうだ」って歌詞が出てくるのもリアルでなんかいいね)
機会があればもちろんまた乗りたい。
でもこれが最初で最後でも十分楽しかったと胸を張って言える。
素敵な一晩をありがとう。