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日記、感想、オタ活・・・ごちゃまぜ雑多の物置蔵
SF映画キャンペーンその②

静かに泣ける映画だった…………


(あらすじ)
地球でたった1人生き残った男が、地球の現状を伝えるために帰還中の宇宙飛行士たちと交信を試みる。


(感想)
昨日の映画(パッセンジャー)がシナリオの行く末で楽しませるエンタメ寄りだったのに対して、この映画は映像美や雰囲気で心に染みさせる「作品」だなと思った。だってシナリオはもはや何かを解決するとか達成するとかそういう次元じゃないんですよ。もう地球は壊滅的なことになってしまっている。それは変えようがない。男にできるのは、少しでも希望を繋ぐことだけ。

ストーリーは北極の観測所で交信を試みる男の過酷な生活パートと、地球がそんなことになってるとは少しも知らない宇宙飛行士たちの日常パートが交互に展開されて進む。正直、宇宙飛行士パート要るか?と思って観ていたけど、最後まで観ると彼らのことを知れて良かったなと思う。ちなみに地球で具体的にどんな厄災があったのかの説明は最後まで無い。でも、それが気にならないくらい登場人物たちの心理描写で満足させに来てるとは思う。

個人的に1番よかったなー!と思ったのは、宇宙飛行士たちが宇宙船を直すシーン。
というかそもそも、SF映画観よう!って思ったきっかけが宇宙ロケットの本を読んだからなので、SF映画で宇宙船のデザインを観るのが楽しいんですよね。昨日の映画も宇宙船の感想ばっか書いてしまった。
この映画の宇宙飛行士たちが乗っている宇宙船はさすが「NASA」という設定になっているだけあって、近未来じみたワールドシップとは全然違う。科学館で見た実在のロケットや宇宙ステーションを彷彿とさせるリアリティのあるデザインだった。反射素材の胴体に、折りたたみできるパラボラアンテナ、推進エネルギーをキャッチしてそうな巨大な網と、なんか「どの部分が何を司っているのか」がなんとなく分かる構造だった。この宇宙船の移動距離もパッセンジャーに比べたら現実的(太陽系内惑星への移動)だしね。そういう目線を持つようになれたのは本のおかげ。そしてその目線で見る宇宙ものはめちゃくちゃ楽しい。

宇宙船の修理シーンは「こんな構造になってるんだー!」と宇宙船を存分に観察できた。地球にいる男が過酷な旅路を歩んでいるからこそ、鮮明で好奇心をくすぐる宇宙船細部の映像が癒しだった。まぁそのすぐあとに宇宙船パートも絶望に叩き落とされるんだけどね!!

シナリオは別に何も起こらないとか書いたけど、緩急はしっかりあって、ほっこりからのハラハラも多数。ちゃんと物語に集中させる効果があります。


現実的なロケットが出てくる映画もなかなか面白いなと思えた。またSF映画を摂取したい。
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