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惑星探査の一言にロマンを感じる人間は全員プレイするべきゲームランキング第1位
私はこのゲームをパッケージの雰囲気だけで買って、前情報は一切シャットアウトしていたので、いざスタートして「一人称視点なの!!???」と声に出して驚いた。そんな状態でも没入に遜色なし、ロマンの詰まったゲーム。
以下ネタバレありまくり感想。
一人称視点すら知らずにプレイを始めたので、これが単純な探索アクションゲーじゃなく「ループもの」なのも勿論知らなかった。探索してたらいきなり閉館間際みたいな音楽が鳴り始めて、謎に焦ってたら視界が真っ白になるんだもの、訳が分からないにもほどがある。分からなすぎて怖かった。そしてスタート地点で目が覚めて、ようやくシステムを知る。
初めて経験することはなんでも怖い。
初めて太陽が爆発するのをちゃんと見た時は怖かったし、初めて量子の石を見た時も不気味というか怖かった。アンコウなんて以ての外である。さらに、ブラックホールから果てしない宇宙に放り出されたときは絶望したし、迷路の先に広大な地下都市を見つけた時も何か出てくるんじゃないかとびくびくした。巨人の大海では気象の荒さに、何かの拍子で即死するんじゃないかと思った。
恐怖は知的好奇心と表裏一体。知らない惑星に行くことはびくびくするが、この先に何があるのか知りたいから行くのだ。このゲームのホラゲーじみた演出(ささやかなBGM、不気味な物体、一人称視点)は、探索のドキドキを演出するのに最適だったなと思う。
そして回数を経るごとに、危険をうまく乗り切れたり、理屈が分かって恐怖しなくなったりする。
そしてすごいなと思ったのは、最後まで自分の装備のレベルアップを必要としないこと。大海のコアとか、量子の月とか、「まだ今の装備じゃたどり着けない」と思っていたところは実は自分をレベルアップする必要は全くなく、全て行き方の問題だった。ループものは常に初期装備ではじまる。得られた知識だけで戦っていく「プレイヤーとしてのレベルアップ感」が本当に楽しい。私はいまこの宇宙で冒険してるぜと思えた。
ゲームの大筋の内容は、自分の種族より前に存在していたらしい知的生命体の痕跡を探して、彼らに何があったのかを解析すること。その解析はやがて、なぜループしているのかの説明にも結びついてくる。
ただまぁ、結構説明が不親切だなとは感じた。どんな情報を得たかはゲーム内で記録されていくし要約してくれるけど、じゃあ次に何をしようかというのはプレイヤーが自分で考えなきゃいけない。探索したいだけならそれでもいいのだが、「エンディングに行くにはどうしたらいいんだ…」と思うこともあった。普通にネットの攻略に頼った。先人の知恵を借りるのがテーマのゲームだから(?)、この不親切さはむしろそれを推奨しているような気さえする。
というかアンコウ対策はマジで苦戦した。
攻略がなかったら詰んでた。先人の皆さんありがとうございます。
特にグッときた点としては、やっぱりエンディングの演出かな。最後のミッションからエンディングが流れるまでの流れが初めて見るパターンで新鮮だった。
このゲーム、辿り着くとこまで辿り着いたら、最後を見届けるかどうかはプレイヤーの選択で進んでいく。滅びを先伸ばして永遠にキャンプファイアしていてもいいし、仲間と話していてもいい。タイミングは私に委ねられている。そこに流れる雰囲気は意外と温かく、諦めがあり、そして悲観的ではない。「終わりを受け入れる」ためのエンディングだと感じた。
太陽はもう寿命を迎えて、滅ぶのはもう決まってる。そんなものは変えられない。だけどまぁ、それでいいんじゃない? 知りたいことは全て知ったし、好きなだけ冒険した。キャンプファイアを囲んで音楽を楽しめた。好きなだけマシュマロを焼いた。手は尽くした。終わってしまうのは悲しいけど、もう「やることはない」んだ。このゲームはこれから終わるんだ。もしかしたら終わりの後に新しい始まりがあるかも。だったら、さぁ次に進もう。
プレイヤーがそういう気持ちになるのを待って、最後の崩壊が訪れる。全ては終わる。スタッフロールが流れる。
永い永い時が流れたあと、新たな宇宙がまたはじまる。
このエンディングがね……めちゃくちゃ雰囲気よくて、『ゲームが終わる』たったそれだけなのに、大感動してしまった。胸に染みた。シナリオでもキャラへの感情移入でもなく、雰囲気でここまで泣かせにくる完成度、とんでもないね。
なんだこの心に残るゲームは。
そりゃCG酔いするし怖い箇所たくさんあるし操作性もシナリオも不親切で攻略をググらなかったら詰んでたけど、全て許せるくらい「ゲーム体験のクオリティ」が勝つ! プレイヤーの体験性をがっつり重視してるところが本当に良かった。いい経験になりました。
ちなみにDLCも購入済み。
DLCに何が含まれてるのは全く知らないが、「恐怖緩和モード」があることだけ知ってて、もうなんか既に怖い。今のより更に怖い体験するってこと…?えぇ…?
私はこのゲームをパッケージの雰囲気だけで買って、前情報は一切シャットアウトしていたので、いざスタートして「一人称視点なの!!???」と声に出して驚いた。そんな状態でも没入に遜色なし、ロマンの詰まったゲーム。
以下ネタバレありまくり感想。
一人称視点すら知らずにプレイを始めたので、これが単純な探索アクションゲーじゃなく「ループもの」なのも勿論知らなかった。探索してたらいきなり閉館間際みたいな音楽が鳴り始めて、謎に焦ってたら視界が真っ白になるんだもの、訳が分からないにもほどがある。分からなすぎて怖かった。そしてスタート地点で目が覚めて、ようやくシステムを知る。
初めて経験することはなんでも怖い。
初めて太陽が爆発するのをちゃんと見た時は怖かったし、初めて量子の石を見た時も不気味というか怖かった。アンコウなんて以ての外である。さらに、ブラックホールから果てしない宇宙に放り出されたときは絶望したし、迷路の先に広大な地下都市を見つけた時も何か出てくるんじゃないかとびくびくした。巨人の大海では気象の荒さに、何かの拍子で即死するんじゃないかと思った。
恐怖は知的好奇心と表裏一体。知らない惑星に行くことはびくびくするが、この先に何があるのか知りたいから行くのだ。このゲームのホラゲーじみた演出(ささやかなBGM、不気味な物体、一人称視点)は、探索のドキドキを演出するのに最適だったなと思う。
そして回数を経るごとに、危険をうまく乗り切れたり、理屈が分かって恐怖しなくなったりする。
そしてすごいなと思ったのは、最後まで自分の装備のレベルアップを必要としないこと。大海のコアとか、量子の月とか、「まだ今の装備じゃたどり着けない」と思っていたところは実は自分をレベルアップする必要は全くなく、全て行き方の問題だった。ループものは常に初期装備ではじまる。得られた知識だけで戦っていく「プレイヤーとしてのレベルアップ感」が本当に楽しい。私はいまこの宇宙で冒険してるぜと思えた。
ゲームの大筋の内容は、自分の種族より前に存在していたらしい知的生命体の痕跡を探して、彼らに何があったのかを解析すること。その解析はやがて、なぜループしているのかの説明にも結びついてくる。
ただまぁ、結構説明が不親切だなとは感じた。どんな情報を得たかはゲーム内で記録されていくし要約してくれるけど、じゃあ次に何をしようかというのはプレイヤーが自分で考えなきゃいけない。探索したいだけならそれでもいいのだが、「エンディングに行くにはどうしたらいいんだ…」と思うこともあった。普通にネットの攻略に頼った。先人の知恵を借りるのがテーマのゲームだから(?)、この不親切さはむしろそれを推奨しているような気さえする。
というかアンコウ対策はマジで苦戦した。
攻略がなかったら詰んでた。先人の皆さんありがとうございます。
特にグッときた点としては、やっぱりエンディングの演出かな。最後のミッションからエンディングが流れるまでの流れが初めて見るパターンで新鮮だった。
このゲーム、辿り着くとこまで辿り着いたら、最後を見届けるかどうかはプレイヤーの選択で進んでいく。滅びを先伸ばして永遠にキャンプファイアしていてもいいし、仲間と話していてもいい。タイミングは私に委ねられている。そこに流れる雰囲気は意外と温かく、諦めがあり、そして悲観的ではない。「終わりを受け入れる」ためのエンディングだと感じた。
太陽はもう寿命を迎えて、滅ぶのはもう決まってる。そんなものは変えられない。だけどまぁ、それでいいんじゃない? 知りたいことは全て知ったし、好きなだけ冒険した。キャンプファイアを囲んで音楽を楽しめた。好きなだけマシュマロを焼いた。手は尽くした。終わってしまうのは悲しいけど、もう「やることはない」んだ。このゲームはこれから終わるんだ。もしかしたら終わりの後に新しい始まりがあるかも。だったら、さぁ次に進もう。
プレイヤーがそういう気持ちになるのを待って、最後の崩壊が訪れる。全ては終わる。スタッフロールが流れる。
永い永い時が流れたあと、新たな宇宙がまたはじまる。
このエンディングがね……めちゃくちゃ雰囲気よくて、『ゲームが終わる』たったそれだけなのに、大感動してしまった。胸に染みた。シナリオでもキャラへの感情移入でもなく、雰囲気でここまで泣かせにくる完成度、とんでもないね。
なんだこの心に残るゲームは。
そりゃCG酔いするし怖い箇所たくさんあるし操作性もシナリオも不親切で攻略をググらなかったら詰んでたけど、全て許せるくらい「ゲーム体験のクオリティ」が勝つ! プレイヤーの体験性をがっつり重視してるところが本当に良かった。いい経験になりました。
ちなみにDLCも購入済み。
DLCに何が含まれてるのは全く知らないが、「恐怖緩和モード」があることだけ知ってて、もうなんか既に怖い。今のより更に怖い体験するってこと…?えぇ…?
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