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日記、感想、オタ活・・・ごちゃまぜ雑多の物置蔵
Disney+加入をきっかけにアメコミ好きの友人に勧められ、卒業までにエンドゲームまで観られるかなチャレンジを開催。加入直後はMCU映画すっとばしてドラマ「ワンダヴィジョン」を見てたのですが、これはMCU知らないと全然分からないぞということで観ようと思い立ちました。
というわけで、ちょっとずつメモしてた感想を載せます。
ネタバレ含みます!



【フェイズ1】
アイアンマン
 なぜかDisney+にないので別のサービスで観た。
 当たり前だけど初作だからわかりやすいし映画として面白い。スーツがどんどん改良されていく過程にわくわくする。今思うとこの頃の敵はまだ人間だったなぁ。今後の敵のランクアップを考えると、トニー(主人公)が『アベンジャーズ』のあとに病んじゃうのも理解できる。

 エンドゲームまで観て思うこと
 MCUには元々パワーを持っていたり、望んで英雄になったりと様々なヒーローがいるけど、中でもトニーは最も自発的に英雄になったヒーローだと思う。キャプテン・アメリカも自発的にパワーを手に入れたといえばそうだけど、なんて言ったらいいかな、キャップの戦いは陰謀に巻き込まれたものというか、運命の力みたいなものが強いと思うんだよね。でもトニーは、振り払おうと思えばアベンジャーズとしての戦いに無視を決め込むこともできたと思う。それでもスーツを着て戦った。あの傲慢な若者がここまで成長した、ヒーローになった、そういうところがとても好きだな。時にはスーツに依存することもあるけど、誰よりも人間らしく、誰よりもヒーローに近い男。彼から物語が始まるのとてもアツいよね。


インクレディブル・ハルク
 愛がテーマのロマンチックな話だった(拡大解釈)。あとのハルク役は俳優さんが変わってしまうので不憫な話でもある。王道。MCU的にはどういう位置づけの作品(無かったことにされているのかどうか)かわからないので、なんともコメントしがたい。


アイアンマン2
 映画として面白いかどうかは別として、トニーの父親や S.H.I.E.L.D. について理解するには観なきゃいけない。面白いかどうかは別として。


マイティ・ソー
 SFっぽいシリーズから一転ファンタジー。ロード・オブ・ザ・リングにどハマりした身としては好みの世界観で嬉しかった。ソーはお皿拭き手伝うし礼儀正しいとこもあるし、脳筋の割に好感度高い。そして弟ロキもキャラ立ってていいな。…と、このときはその程度に思っていましたね。ロキが幻覚使ってソーを奇襲するところ何度見ても笑える。

 エンドゲームまで観て思うこと
 とりあえずトムヒ(ロキの俳優さん)がめっちゃ若い。そしてまだこの頃のロキはちゃんと兄上とお父さんが話を聞いてあげたら、サノスに目をつけられることはなかったんじゃないかな…。


キャプテン・アメリカ
 戦争モノがくるとは思っていなかったので楽しめた。キャプテン・アメリカについて知っていることが何一つなかったので、なんでそんな青タイツなのか等疑問が氷解した。スティーブ(主人公)が高潔な人物すぎて、Twitterでネタにされてるのを普通に笑ってたのが申し訳なくなってきた。

 エンドゲームまで観て思うこと
 初恋の人を忘れられないスティーブ一途で解釈一致、以上です。ダンスできて良かったねぇ…!!


アベンジャーズ
 いきなり集められて疑心暗鬼だったヒーローたちが結束する様は胸が熱くなるね。この映画で一気に引き込まれ、MARVELシリーズが好きになったところある。ドヤ顔で矢を掴んだ次の瞬間に吹っ飛ばされるロキのシーンが大好き。スーツ姿のロキも大好き。あれ?ロキばっか見てるな…。

 エンドゲームまで観て思うこと
 みんな若い。この頃からロキにサノスの影がちらついてて今後の運命を示唆しているのがもう耐えられない。



【フェイズ2】
アイアンマン3
 トニーは俺様で傲慢でいけ好かないと思っていたけど、理解を超える出来事に苦悩したり人並みに慈悲があったりと、アベンジャーズのなかで1番人間らしいところは好き。でも陰キャいじめて返り討ちにあっているのは自業自得なので同情はしません。主人公が続編で病んじゃう展開は好かないけど、2よりは面白かった。


マイティ・ソー2
 母親の死を悲しむロキ、嬉しそうに兄上の横を歩くロキ、敵討ちのために活躍するロキを見て「あっ一番好きな映画になるなこれ」と思った。この頃から悲劇の悪役ではなく生粋の悪戯好きっていうのが本当のロキなんだろうなと感じ始める。
 ソーの恋人ジェーンがロキをはたくシーンが大好き(さらにはたかれたロキがジェーンを見つめているのも意味わからんけど可愛くて好き)。さらにロキが飛行船から突き落とされるところも好きw とにかく兄弟の煽りあいが最高。ソーとジェーンの恋はハルク並にロマンチックで良いなぁと思ってしまうけど、2年も彼女をほっといたソーはもっと殴られていい。そりゃ後々放置されて別れても文句言えないぞソー。


キャプテン・アメリカ2
 死んだはずのキャップの親友、バッキーが初登場。戦争時代はそうでもなかったけど、ウィンターソルジャーとして現れたバッキーの髪型がかなり好みで好きになっちゃった。
 時代に翻弄されながらも逞しいキャップが健気でなんか良い。映画なんだけど、読後感が良いって言いたくなる。キャプテン・アメリカの話はちょっとシリアスであと引くんだよね。

 エンドゲームまで観て思うこと
 ストーリーというかバッキーの背景を考えると悲しみしかないけど、この頃のキレキレのバッキーはそんなこと頭から吹っ飛ぶくらいかっこよかったなぁということです!!!!髪型が好きとか言ってたら全部好きになっちゃった。バッキーとキャップ&ブラックウィドウが高速道路でバトルするところもう1回観たい。


GotG
 キャラ多すぎて把握大変だったけど最後はみんな協力してたので良かったです(小並感)。単体で戦うヒーローも素敵だけど、チームでワイワイ戦うのも面白いよね。ヨンドゥの戦闘シーンがカッコよくて度肝抜かれた。グルートが死んだときはアライグマと一緒に泣いた。グルートが生きててよかった…。


アベンジャーズ2
 序盤のアベンジャーズみんなでパーティやってるシーン大好き。「ソーのハンマー持てるか選手権」がなかなか面白いし、ジャケット着てるソーがイケメンすぎる。神話組の現代服は心臓に悪いんよな…。
 後半、アベンジャーズで唯一妻子持ちのホークアイが子供(ワンダ)を諭すところ、子供がいるホークアイが言うからこそ痺れた。これがキャップやソーだったらこんな感動しなかったろうな。
 この戦いの被害のせいであとあとアベンジャーズが分裂の危機に陥るわけだけど、無我夢中で戦ってるのに被害抑えろとか無茶すぎね?とは思う。


アントマン
 単体物として結構面白いと思う。昆虫が苦手な人は見ない方がいいかも。昔見た事あるので今回はさらりと流しました。


【フェイズ3】
シビル・ウォー
 キャプテンとトニーの対立からアベンジャーズが二分される話。仲間割れしてるけど最後には丸く収まるんだろ…って思ってたらガチで決裂して心に深いダメージを負った。キャップもバッキーも好きだからこそ、彼らがトニーの元を去ったという事実が辛い。不可抗力で罪を犯したバッキーも可哀想だけど、これは被害者のトニーに殴る権利あるだろ…と思ってたらバッキーとキャップが2人がかりでトニー殴ってて「それは違うやん!?」ってなった。でもバッキー好きだよ…バッキー…。キャップが彼女とキスしてるところを最高の笑顔で眺めているバッキーとファルコンが可愛い(でもそのあとに死闘が待っている)。
 途中からアントマンとスパイダーマンが出てくるんだけど、数年前にチラ見しただけのスパイダーマンの少年は顔覚えてて、何故か同じ日に見たアントマンの顔は完全に忘れてた。ごめんて。
 とにかくしんどかったので、今後私を情緒不安定にさせたきゃ持ってこいって感じの映画。

 エンドゲームまで観て思うこと
 エンドゲームまで観ても、バッキーの「(自分が殺した人間は)1人残らず覚えてる」というセリフがMCUで自分に刺さったセリフランキングTOP3に入る。それくらいこの映画でバッキーにやられた。洗脳されて仕方なく殺してたのに記憶はあるって残酷。そしてエンドゲームでキャップの親友の座をファルコンに譲るバッキー。あのシーン、何考えてたんだろうね。そういう陰があるところが好きなんだけど。


ドクターストレンジ
 もともと見たことあったけど、2回目でもやっぱり面白かった。かなり好き。魔法×現代な世界観が他の作品とは逸脱していて新鮮。そして主人公がどんどん力をつけていく過程はやっぱりわくわくする!
 ストレンジの兄弟子としてCV小野大輔が出てきたので、マイティ・ソーの兄弟とコラボしてくれたら実質スターダストクルセイダース。

 エンドゲームまで観て思うこと
 MCUのこと何も知らずに「ストレンジ先生の続編まだかな!」って言ってた過去の自分に「いいからインフィニティウォーとエンドゲームを見ろ、チート並に活躍してるぞ」って言い聞かせたい。


マイティ・ソー3
 ロキがたくさん出ると聞いて待ちきれずに順番(公開順)をねじ曲げて観てしまった。
 なんだこのロキファン大量生産映画。3作目への好感度が2作目どころか1作目を越えることってある?というくらい好き。今のとこMARVEL史上1番好き(なんならパンフレット買った)。ロキの出番が沢山ある。徹頭徹尾ロキが色んな顔をする。そしてお兄ちゃんと一緒に戦う、背中を預ける、指示に従う、傍に立つ!!! えっこれ本当に公式ですか?オタクの妄想じゃなくて?ありがとう生きててよかった………

 エンドゲームまで観て思うこと
 この直後にあれが待ってると思うと何も言えない。


GotG2
 MARVEL史上いちばん泣いた(一人で観てたせいだと思います)。もともとGotGシリーズは負け組たちの再起物語って感じで好感度高かったんだけど、今回は家族の絆にフォーカスしててかなり泣かせに来てた。ピーター(主人公)がヨンドゥ(ピーターに処世術叩き込んだ人)に本当は愛されてたってだけでうるうるしたのに、そのヨンドゥがピーターの為に死んでしまう場面、そしてヨンドゥのかつての仲間たちがヨンドゥを称える場面で号泣してしまった。ヨンドゥの全てが報われててピーターもそんな父親を誇りに思っているのが伝わってきて最高だった。こんなベタな感動にまんまとハマっているのが悔しく、でも楽しくもあるw

 エンドゲームまで観て思うこと
 ピーターここで父親亡くして、幼少期に母も亡くして、そしてインフィニティウォーで恋人まで亡くすのかわいそすぎんか?


スパイダーマン/ホームカミング
 見たことあるのでさらりと流した。庶民から見たアベンジャーズが描かれているのは貴重。アベンジャーズの進捗としては、トニーがやっと籍入れた。キャップが現代でも広告塔にされているのワロタ。キャップ、アベンジャーズ抜けたのにまだ使われてるのか。


ブラックパンサー
 アフリカ部族の文化とテクノロジーが融合していて新鮮な雰囲気の映画だった。敵も主人公も先代のゴタゴタによって戦う運命になってしまったので可哀想。でも敵がいたからこそ主人公は国の命運を変える決意ができたんだよね。


アベンジャーズ/インフィニティウォー
 は?(詳細は前の記事で)


アントマン&ワスプ
(時間都合により未視聴)


キャプテン・マーベル
(時間都合により飛ばし飛ばしで視聴)
 めっちゃ強い力を得た女の子の話。たとえ失敗しても諦めない、何度でも立ち上がることの強さを教えてくれる。笑えないくらい強い。フューリーの若い頃の姿が出てくるのもポイント。

 エンドゲームまで観て思うこと
 信じられないくらい最後まで強い。


アベンジャーズ/エンドゲーム
 インフィニティウォーの厄災からの復活を描く。今まで見てきたシーンがどんどん出て来て懐かしかったし、ああこれだけの戦いを自分は見てきたんだなと感動した。アベンジャーズサーガの集大成なだけあって迫力は桁違い。鳥肌ポイントが多すぎる。たとえば、ストレンジの魔法であらゆるヒーローが集結したところ、とんでもねぇ規模で行われる戦闘シーン、「アベンジャーズ、アッセンブル!」というキャップの掛け声、「私がアイアンマンだ」というセリフなどなど。
 あと個人的に感動したのは、ブチ切れて終始シリアスなソーがサノスの首をはねるところ、トニーの葬式にたくさんの仲間が詰めかけたところ…ですかね。ロキが殺された時からソーがサノスを殺してくれなきゃヤダってずっと思ってたので(怒り任せだしこれのせいでソーが病んじゃうとはいえ)殺ってくれてよかったし、トニーに関してはもう…あの傲慢で機械しか友達のいなかったメカニックは、ヒーローという仕事を通してこれだけの仲間に巡り会ったんだなという感慨がね…。物語はアイアンマンで始まりアイアンマンで終わる。トニー、ありがとう。よく休んでくれ。




 長い長い物語を見届けた満足感がある。
 2月中旬くらいに『アイアンマン』を見始めてからひと月しか経ってないけど、いい世界を見せてもらったなーと思う。MCUに出会えてよかった。
 これでやっとワンダヴィジョンの続きを楽しめるし、今月にはファルコン&バッキーのドラマも始まるし、6月にはなんとロキ主役のドラマもあるので、まだまだ楽しめそうで今からワクワクしている。ありがとうDisney+、ありがとうマーベル、気が向いたらアメコミも買います。




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 『アイアンマン』から『アベンジャーズ/エンドゲーム』まで観るというMARVEL作品マラソンが大体終了しました。大体っていうのは、時間都合で省略したり飛び飛びでしか観てない作品もあるので一応。でもほぼちゃんと観たし、その状態で臨むエンドゲームは大興奮でした。


 映画自体の感想はまぁ置いといて、今回は映画を観た環境について書きます。

 3月1日に友人にアベンジャーズを(というかロキを)布教しようと、PC画面が壁に投影できるタイプのカラオケルームで鑑賞会をしました。その擬似映画館がなかなか迫力あって気に入って、今日に至るまで計5回、友人とそこに通いつめることになりました。
 結局、一緒に観たのは『マイティ・ソー』、『アベンジャーズ』、『マイティ・ソー/ダークワールド』、『キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー』、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』、『アントマン』、『シビル・ウォー』、『ドクターストレンジ』(ざっくり)、『マイティ・ソー/バトルロイヤル』、『ブラックパンサー』、『アベンジャーズ/インフィニティウォー』、『キャプテン・マーベル』(ざっくり)、『アベンジャーズ/エンドゲーム』……13個……?マジか……結構観たな。人生で一番、短期間で映画観た週間かもしれないですね。

 もちろんお金はかかったんですけど、たくさんの映画をでかい画面で見られたのは迫力が段違いで良かった。すごい映画を観て「これをスクリーンで観たかったなぁー!」って思うことは何回がありますが、今回は没入感がほぼ映画館と同等でした。持ち込みOKのお店だったので、お菓子やジュースを気にせず楽しめるというところも良かった。そして個室だからもちろん喋っていい。まさに映画館とお家鑑賞の良いとこ取りをしたような環境でしたね。
 何より友人と興奮を共有できたのがとても楽しかったです。1人じゃこんなとこで観ようとは思わなかっただろうし、その場で得た興奮を語り合える喜びは何より尊い。もちろん1人でじっくり観ることもそれはそれで大切です。でも好きなものの話が友達とできるってことに最高の喜びを感じるタイプなので、今回の出来事は本当に連日幸せでした。

 明日からまた忙しいけど、明日に響くとしても、今日こうしてやりたいことをやれて満足しています。濃い春休みを過ごしたなと心から思えるって、良いよね。この春休みは友達と旅行なんて以ての外、という状態だったけど、旅行に行かなくても思い出は作れるんだなと確信しました。

 来月から社会人になるにあたり、もうこうして頻繁に遊ぶことはなくなるだろうけど、それでも今日のことを思い出してまた観たいと思いました。
 これからアベンジャーズのテーマを聞くたびにヒーロー達を思い出して、そしてこの短くて濃いカラオケルーム映画マラソンも思い出したいですね。たしかにここには良い思い出があったんだよって。

おやすみ!
映画の感想です。
ネタバレします。

 今回観たのは『アベンジャーズ/インフィニティウォー』(アベンジャーズ3)。2月の終わりから始まった『アベンジャーズ/エンドゲーム』(アベンジャーズ4)をゴールとする、卒業までMARVELいくつ観れるかなチャレンジももう終盤。ロキにハマってからは時の流れが早く感じました。


 率直な感想としては、「苦しい」……かな。
 理由は以下の通り。
・ロキが死ぬから
・他にも馴染みのキャラが死ぬから
・物語が絶望で終わるから(アベンジャーズ4に直接続く)
・ロキが死ぬから(しかも冒頭で)
・ロキが死ぬから(これでソーは家族がいなくなってしまった)


 はぁ〜〜〜クソ辛い。
(汚い言葉を使うとスティーブに怒られますね)

 実際ロキがサノスに殺されるところは衝撃が強すぎて処理しきれなかったんですけど、ロキの死を見届けサノスから逃げたソーが「国民は虐殺された、父も死んだ、母も死んだ、姉は殺した、弟も死んだ」(うろ覚え)って泣きながら語っているシーンでボロッボロに泣きました。ただでさえ前作(マイティ・ソー3)でオーディンが消えたときに「これでもう家族は2人だけなのか…」って思ってたのにこんな…こんな仕打ちあります!? マイティ・ソー3で愉快な笑顔が多かった快活なあのソーが、悲しみと復讐心に打ちひしがれて、乾いた笑顔を張り付かせて涙流しながら家族のこと語るなんて、そこでようやくこれは悲しいことなんだと脳が理解してもう情緒がぐしゃぐしゃになりました。マイティ・ソー3でやっっっとソーとロキが和解したんやぞ…、あんなに仲悪かったのに、1500年一緒にいたのに、傍にいたのに……。そりゃお兄ちゃんも命懸けでハンマー作るし怒りのパワーで他のどのヒーローよりもサノス殺害に近づくわ。ソーが仇打ってくれなきゃもうやだもん…。

 ロキは悪いことしてヒーローにボコられてほしかったけど、死んでほしいわけじゃなかった。これは心からそう思う。少なくともヒーローじゃなくヴィランに殺られるのは1番見たくないシナリオすぎて心が痛い。なんだこの気持ちは……推しが死ぬのは初めてじゃないだろ……いやでもこんな冒頭でかませ犬みたいに殺されるのは初めてだよ。ただただ悲しい。
 昔のロキだったらソーのことほっといてサノスに寝返っただろうに、お兄ちゃんのためにわざわざ名乗って喉元に刃つきつけて返り討ちに遭うなんて…お前…!改心したんだなと思えるだけに辛さが桁違い。

 ロキのこと切り離して考えても、最後はサノスの思い通りになってしまうという絶望で終わるので、エンドロール流れたときは「これで終わり…?」と動くことが出来ませんでした。これ当時に劇場で観たファン大丈夫か? 少なくともロキファンは残りの2時間20分話が頭に入ってこなかったでしょ…同情します。マイティ・ソー3を観たときは「これ当時劇場で観たかったな〜」とか言ってたけど前言撤回しますわ。しかもアベンジャーズ3と4の間に2本ほかの映画が上映されたのもキツい。完結したあとのオタクでよかった。


 でもアクション多くてとても良かったなぁ。
 今まで見てきたヒーローが(アントマンとホークアイ以外)みんな出てきて一緒に戦って、喋って、胸が熱くなるところがいくつもありました。特にヒーローたちの対面と共闘はほんとにファン泣かせで良い。シリアス雰囲気のキャプテン・アメリカシリーズのキャラと、賑やかなガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのキャラが一緒にいるところとても愉快。ほんとに同じ時空の話だったんだーってなりますね。バッキーとアライグマのことだよ。ドクター・ストレンジとトニーの傲慢組(言い方w)が相性悪くて初対面で喧嘩ばっかりなのも解釈一致でありがたかったです。
 アクションもヒーローの盛り合わせって感じで豪華で良かった。ロキが殺されたあとはソーばっか見てたのでソーのシーンしか思い出せないんですけど、ソーほんと強くてかっこええよ。今回の主人公だれ?って聞かれたら即答でソー。


 今すぐアベンジャーズ4を見たい。
 終わりを見届けたい。
 でも4で知らないキャラとか出てくるの嫌だから、ちゃんと全部理解したいから、間に上映された2本を観てからにしたい気もする。しかしですよ、実は3月の頭からMARVELマラソンは友人を巻きこんでやってまして、友人と一緒に見られるのはあと1回(しかも半日)なんですよね。そこで3時間もあるアベンジャーズ4(ボリュームが馬鹿)の前に2本も見ている余裕はないし、なんなら友人と会う前に私が2本も見る余裕もない。なので、知らないところはあとで補完するつもりで観るしかない…。『キャプテン・マーベル』くらいは見といたほうがいい気もするけど。


 まぁ冷静に考えるとロキはアベンジャーズ1で地球支配しようとして何人も殺してるんで、今更殺されてもおかしくない立ち位置ではあったんですよね。因果応報というか。そこを改心したところを描いてしまうからこんな辛いのであって、MARVELはこんな地獄をどうして生み出したの…?という気持ち。最後までロキがクズだったらこんな辛かないんだよなぁ…。こんなことになったのに友人は「MARVELは面白いぞ!」って勧めてきたんだったと思うと人間不信になってしまいそう。でも面白いのはほんと。ロキだけじゃなく、ソーやキャップ、バッキーやヨンドゥといった愉快な仲間たち()に出会えたのは楽しい。今はちょっとまだ現実を受け止められない気持ちが強いけど。

 また長々と語ってしまった。
 全部見届けるまでがんばるぞ!最後までよろしく!
 本来私はオタクとして語るのが大好きなんですよね。
 なので今回も今アツい存在について語ります。
 MARVELのロキです。
※筆者は『アイアンマン』~『マイティ・ソー3』までしか見てません

 MARVELシリーズに『マイティ・ソー』という映画がありまして、その主人公ソーの弟がロキです。こいつがねぇ、憎めないヴィランとして最高なんですよね。
 そもそもなぜ今MARVELなのかというと……洋画好きの友人の勧め、そして別件でDisney+に加入する必要があり、じゃあついでに有名なMARVEL映画でも見ようかとマラソンを始めたのがきっかけです。有名だし見てみるか、本当にそんなノリで見始めました。まさか1人のキャラにこんなに溺れるとは思っていませんでした。

以下ネタバレたっぷりでお送りします。

 はじめは兄に嫉妬心をこじらせ父親からも見放されてしまう義弟として悲劇的に見ていたんですけど、『アベンジャーズ』で愉快な(?)悪役として振る舞う彼が面白くて面白くてハートを撃ち抜かれてしまい、『マイティ・ソー2』で彼のデリケートな側面を見てあ〜好きですありがとうございますと見事に虜になりました。
 オタクが「この2人が仲良かった世界線が見たいな…」と願わずにはいられないようなシーンを残した『マイティ・ソー2』(マイティ・ソー/ダークワールド)のあとに、兄弟で切り抜けるシーン盛りだくさんの『マイティ・ソー3』(マイティ・ソー/バトルロイヤル)を作る監督にはありがとうしかないのです。ありがとう。今日はじめてマイティ・ソー3観たけど興奮が冷めやらないよ。だからこうして語っているわけだけど!!

 どのシーンがどう良いかというのを語るには今夜は時間がないので、とりあえずロキが良いぞということだけ伝えたいな。
 1作目のロキは陰湿というか苦しんでいる悪役みたいな印象を受け、アベンジャーズでちょっと邪悪な悪役らしい野望が垣間見えるんですけど、2作目3作目のこれ以上ないくらい楽しそうなロキを見るとですね、黙って策略や嫉妬を積み上げる陰湿な彼より、悪戯で人々を騙し裏切り欺きそれを楽しむトリックスターみたいな彼こそが本当の姿ではないかと思うのですよ。ヒーローに負けても愉快な悪役として君臨していたいという意志は欠けない、コミカルさとお茶目さとちょっとの邪悪がとても良い…!
 これが復讐に燃えるだけの陰湿な男だったら推してないんですよね。本人は悪戯のノリで欲望に素直に闊歩していて、それでいてちゃんとヒーローに負ける(かなりボコボコにされる)ところが大好き。小物臭がいいんだよなぁ。このロキは確実に負けるけど、かといって退場もしないだろうと、そんな感じで安心して見ていられる悪役。そこがいい。たくさん悪戯してたくさん負けてほしい。ヒーローにボコボコにされるロキがもっと見たい。もちろん活躍するところもね!

 けっこう感情豊かだし何だかんだ家族が好き(オタクの過大解釈の可能性はあるけど)だし、自分のせいで本当に取り返しのつかないことになったら痛ましい顔もする。でも悪戯はやめられない。そんなロキくんをずっと見ていたいので、洗脳とか闇落ちとか可哀想な目には遭ってほしくないな。2作目で精神的に追い詰められるシーンがあるんですけど、私が見たMARVELのなかで2番目に心苦しい話でした(1位は『シビル・ウォー』。たぶん1番のシリアス回)。でも立ち直ってくれてよかったよ。そしてお父さんとも和解(?)できてよかったね…。

 あ、あと一つだけシーンについて語るなら、やっぱり3作目の最後ですかね。兄弟でどうにか危機を切り抜けて、一息つくソーの背後に現れるロキ。ソーの近くにやってくるロキは大体自分の幻覚を送っているだけなので、今回もそうだと思ったソーが「お前がここにいたら抱きしめたのにな」と置き物を投げて確かめーーそれをキャッチしたロキが「いるよ」と呟く。
 こんなん泣いちゃうんだよな!!!!!
 私もソーと同じくこのロキは幻覚だと思っていたので、まさかの兄弟の絆復活にムジョルニア(ミョルニル)で殴られたくらいの衝撃を受けました。泣きました。とても人様に聞かせられる声ではなかった。なんだかんだ今までロキにずっと怒っていたお兄ちゃんが「ここにいたら抱きしめたのにな」って心を許しているのもグッとくるし、それに対して「いるよ」は「Hug me」と同義なんだよなぁ…! このあとシーンが変わっちゃうのでハグしたかどうかは分からないんですけどそんなの蛇足だよな知ってる…。監督…ありがとう…。
 一度こんな仲良しシーン見せられたらもう今後ロキがどんな悪いことしても許せ…はしないけど、同情しなくて済むのでとても嬉しい(言い方)。「そりゃグレても仕方ないよな」と思わせる悪役も素敵だけど、そういう後ろめたさをとっぱらってただただ悪性を振りかざすヴィランも良いと思います。それがただの悪意の塊(勧善懲悪の魔王とか)ではなく、厄介な一人の男というのが面白い。そりゃ愛される悪役になるわけだよ!既に大好きだもん!

 あと単純にヴィジュアルが良いですね。俗に言う「顔が良い」というやつです。3作目ではたくさん着替えてくれるので目が足りません。(ちなみにMARVELキャラを見た目で選ぶならバッキー/ウィンターソルジャーも大好きです)


 映画にハマるのはロード・オブ・ザ・リングのレゴラスにハマっていた時代以来です(ロキもレゴラスもCV平川大輔なんだよなぁ…)。レゴラスの何が好きだったかと言えば圧倒的に顔でした。アクションもカッコイイ。見た目10割だったわけですよ。でも今回は中身も相当好きというか、レゴラスよりヤバいハマり方をしている気がしてなりません。というかそもそもヴィランを好きになったことがそんなにない、なんなら主人公サイドそっちのけでヴィランが気になるなんて人生初めてじゃないか…? これは大変なものを盗まれたかもしれませんね!
 しかも6月からロキ主役のドラマが配信されるらしく、供給過多で頭の整理が追いつかないですね。6月まで絶対生きるからよろしく。

 もうこんな時間になってしまったので終わりますが、やっぱり推しがいる生活っていいですね。友人に布教したので語れる場所がある喜びも味わえます。この嬉しさを糧に明日も頑張りましょう!おやすみなさい。
寝台列車に乗って向かった先は島根県出雲市。
サンライズ出雲の話は前の記事に書いたので、今回はその続き。

2月16日㈫
事前に出雲市駅から出雲大社までの電車やバス路線は調べてあったものの、なんか思っていたより天気が良かったことでテンションが上がり、「レンタサイクルあります」の表示につられて自転車を借りた。海辺の強風、冬場の強風、寒さ、己の体力を考慮しない判断であった。実際、レンタサイクル受付のおっちゃんにも「寒いけど大丈夫ですか?」って心配された。

誤算はもう一つあって、それは出雲市駅から出雲大社まで実際どのくらい距離があるのかという知識がなかったこと。ガイドブックで見た簡易的なマップの記憶を頼りに走り出したものの、どれくらい漕げばいいのか全然わからないのは辛かった。レンタサイクルを推奨するだけあって自転車用の看板や道は整備されていたのだが、「いやもう十分漕いだでしょ…」ってときに「稲佐の浜あと6.9km」という表示はかなりこたえた。

そう、まず目指したのは稲佐の浜。浜の砂を出雲大社に持っていってどうにかするといい(超アバウト)ってガイドブックに書いてあったから。当然のことながら海に近づけば近づくほど風が強い。しかも結構遠い(後で調べたら出雲市駅から稲佐の浜まで11kmだった)。遠くに見える松林を越えたら海だろうと思って漕ぎ続けても、松林の先にさらに松林が見えたりする。
それでも心折れずに漕ぎ続けられたのは、見知らぬ土地で自分勝手に振る舞えることが嬉しかったから、だと思う。誰かとの旅行だったら絶対こんなキツイ選択しないもんね。冬の日本海側で風に向かって走るなどという強烈な経験、きっと焼き付くにちがいない…そう確信できるのが嬉しかった。

いよいよ海が近くなって、最後の坂を乗り越えたらいきなり比じゃない強風が吹きつけてきた。
もう寒さで鼻がマヒして潮の匂いすら分からない。
冬の日本海は荒れていた。大しけも大しけ。海の向こうから波の音がごうごう響いて押し寄せてくる。とはいえ浜に打ち寄せる波は常識的な大きさだ。自分が海に免疫ないから荒れているように見えるだけで、現地の人には平常むしろ穏やかくらいなのかもしれないなと思った。実際サーフィンしている人もいた。たしかに波に乗るにはいい風だと思う。
まぁでも、怖いと思った。
高い山に登って人間なんて簡単に吹き飛びそうな強風に感じた恐怖と一緒。遮るもののない水平線、あの遠い海上で人間が耐えられないくらいの暴風がふいて、高波がきて、飲まれてしまうかもしれない…そんな感じの、自然への畏怖がせり上がる。山も山で怖いけど、私は海の方が怖いなと思った。

砂が吹き付けてくる海沿いを漕ぎ、稲佐の浜で鳥居の刺さった岩を見て、砂を回収。ただし出雲大社に着くころにはこの砂の存在を完全に忘れており、結局自宅までただ浜の砂を持ち帰っただけになった。

出雲大社は広かった。でかい公園みたいだった。
自転車を置く場所を探してあっちこちうろうろしたのに疲れすぎて、神聖なものに感動する体力が残っていなかった。御神酒を買うのが好きなので、献酒一覧を眺めてメーカーをチェックした。社務所では御神酒を売っていないのかとがっかりしたけど、もしかして売っている方が異常なのかもしれない。諏訪大社くんのことですよ。
風の来ない場所を見つけて休憩。境内のあちこちにいるウサギの像が可愛かったな。

さて出雲大社を見たら門前町でご飯でも、と思っていたのだが、コロナ禍のせいで営業している店が本当に少ない。これは翌日の松江観光でも思い知ったのだが、このご時世、ガイドブックに載っているショップ情報は本当に役に立たない。特に飲食店。仕方ないとは思うのだが、たしかにこれじゃ普通の旅行は難しいよなぁと思わざるを得なかった。
こんなときだからこそ、あのお店あとで入ろうとかあとであれ買おうとか思っていると損をする。営業している店を見かけたらとりあえず飛び込んだ。なんとか昼食にありつけたし、食べたかった出雲そばが食べられたので本当に良かった。
ちなみにそばを注文して待っている間、ずっと体が揺れている感覚があった。陸酔いだと気付くのには時間がかかった。まだ寝台列車に乗っているような感覚と、あと自転車で風に煽られている時の不安定な感覚がある。ふわふわの相乗効果。不快じゃないけど不思議な感覚だった。

夜、松江のホテルに入ったらすーぐ眠気がやってきた。
出雲での一日が充実していて、サンライズ出雲に乗っていたことが本日の記憶だとは信じられなかった。もっと遠い日の話のような気がした。このホテル、夜食を出してくれることで人気らしいのだが、そんな時間まで起きていられるわけがなかったので、健康的に就寝した。


2月17日㈬
天気予報の通り、この日の松江は雪だった。
ありったけの防寒具を持ってきてよかったなと思った。

5分毎に雪と晴れを繰り返す厄介な天気。降ってきたらお店や観光場所に逃げ、ちょっとやりすごしてまた歩くの繰り返し。こんな天気だったからか観光客は数えるほどしかおらず、景色が撮り放題というのは嬉しかった。雪の松江は趣がありすぎる。
ここでもやはりほとんどのお店が休業しており、飲食はともかくお土産を探すのに苦労した。なんとか土産っぽいものは買えたけど、この苦労も土産話の一つになるといいな。

観光した場所は小泉八雲記念館(図書コーナーで円城塔が訳した小泉八雲の話を読めたのが嬉しかった)、小泉八雲旧居(雪の降る庭園は美しかったです)、松江城(階層が多い、貸し切り状態なのが一番面白かった)、興雲閣(喫茶コーナーで休憩している時間がエモくて興奮した)、くらい。あとは適当な勾玉ショップや和菓子屋さん。
いつ吹雪くとも分からない天候の中、松江大橋を渡るのは怖くて、周遊バスを使って移動した。1日乗車券があるのでおすすめ。歴史のある町なので、観光名所がけっこうあるなという印象。

電車が止まるのが怖かったので観光を早めに切り上げて帰宅。
特急やくも号で岡山に出て、岡山から名古屋まで新幹線。
この旅行で新旧列車を制覇したようなもんだね。
岡山から名古屋まで、列車じゃ一晩かけたっていうのに、新幹線は1~2時間。費用だってこの距離じゃ大差ないだろう。旅のどこに時間を割くか、何に旅情を感じるかはもう人それぞれの時代なんだなとか考えていた。新幹線は揺れが少ないから酔いにくいしね(空腹状態で特急やくも号乗って酔いかけた人)。でも私は車窓に憧れる気持ちも大好きだよ。


長々と駆け足で語りましたが、以上が旅の全貌です。
・現地の距離感、地形はちゃんと調べておくこと
・コロナ禍のガイドブックは役に立たない
・思い立ったら飛び込め
これが今回の教訓。やっぱり一人旅は行く価値があるし、心の栄養になる。これからも隙を見つけては"どこか"を旅したいものだね。
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