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大晦日は1年を振り返るもの。
12ヶ月の振り返りはツイッターでもうやったので、日記らしくダラダラ語ろうと思う。
今年は本当に節目だった。
大学4年生としての節目はもちろん、依存していたコンテンツが次々に消えていき、自分の青春が終わって新しいものにシフトしていかなければいけないことを思い知らされた。楽しみを探しに動かなければならない、動き出すことの大切さを噛み締めた年。
10月だか11月だったか……卒論やりたくないという思いが強すぎて現実逃避を突き詰めた結果、脳内でオリキャラを生産し関係図やキャラデザ、名前まで決めてしまうという暴挙に出た。その後もちょっとインスピレーションを受けたらまたキャラクターを作った。既に私の脳内にはひとつの世界が出来上がっている。
サ終しないソシャゲなんてない。だがオリキャラなら永遠に愛せる。私が創作を続ける限り。そう思ったら俄然、卒論そっちのけでキャラデザを落書き帳に描き詰めた時間が無駄じゃないように思えてきた。せっかく生み出したのだから、愛していこう。動かしていこう。彼らが紡ぐ物語を私も見てみたいなぁ。
創作らしいことは何一つしない年だったけど、まだ自分の中に生み出したいという気持ちがあることが分かってよかった。自分を支えるひとつの柱として、世界を吸収する動機として、この気持ちを大切にしていきたい。
それから、動きのある年だったからこそ、変わらず接してくれる人たちのありがたみも噛み締めたよね。リアルの友人もネットの友人も。気持ちを吐露できる場所があるって本当にありがたいことだよ。この場所を大切にしていこう。
そんなに語ることなかったな。
それでは良いお年を。
12ヶ月の振り返りはツイッターでもうやったので、日記らしくダラダラ語ろうと思う。
今年は本当に節目だった。
大学4年生としての節目はもちろん、依存していたコンテンツが次々に消えていき、自分の青春が終わって新しいものにシフトしていかなければいけないことを思い知らされた。楽しみを探しに動かなければならない、動き出すことの大切さを噛み締めた年。
10月だか11月だったか……卒論やりたくないという思いが強すぎて現実逃避を突き詰めた結果、脳内でオリキャラを生産し関係図やキャラデザ、名前まで決めてしまうという暴挙に出た。その後もちょっとインスピレーションを受けたらまたキャラクターを作った。既に私の脳内にはひとつの世界が出来上がっている。
サ終しないソシャゲなんてない。だがオリキャラなら永遠に愛せる。私が創作を続ける限り。そう思ったら俄然、卒論そっちのけでキャラデザを落書き帳に描き詰めた時間が無駄じゃないように思えてきた。せっかく生み出したのだから、愛していこう。動かしていこう。彼らが紡ぐ物語を私も見てみたいなぁ。
創作らしいことは何一つしない年だったけど、まだ自分の中に生み出したいという気持ちがあることが分かってよかった。自分を支えるひとつの柱として、世界を吸収する動機として、この気持ちを大切にしていきたい。
それから、動きのある年だったからこそ、変わらず接してくれる人たちのありがたみも噛み締めたよね。リアルの友人もネットの友人も。気持ちを吐露できる場所があるって本当にありがたいことだよ。この場所を大切にしていこう。
そんなに語ることなかったな。
それでは良いお年を。
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酉島伝法『宿借りの星』
普段短編小説や漫画しか読まない私が数日で読破してしまうくらい面白い長編SF小説。
異世界の異形生物たちの物語。
私とこの本との出会いは偶然が重なったものでした。まず10月に柊マグネタイトという方の「或世界消失」というボカロ楽曲にハマり、続いて柊マグネタイトさんの新曲「旧約汎化街」が発表されたので嬉々としてYoutubeで聴いていたらコメント欄で歌詞の用語を解説してくれる人が現れ、その解説の中に「卑徒(ひと)→分かりませんでしたが、 「いつか卑徒になる日まで」という本があり、その中では沢山の当て字の造語が使われていて、おそらくその中で人という意味で使われてるっぽい…??」とあり、もともと「或世界消失」の世界観が小説っぽいなと思っていたところだったので、「もしかして似たような世界観を楽しめる本なのかも」と思って「いつか卑徒になる日まで」を検索し、どうやら酉島伝法という小説家がいるらしく、最近『宿借りの星』という本を発売したらしいということを知りました。で、その『宿借りの星』の解説・円城塔の表記を見た瞬間、「或世界消失」を初めて聴いたとき円城塔を思い出したことを思い出し、これは私の中で何かが繋がろうとしているとか何とか思いながらAmazonを開いて商品検索をしたのでした。なにやら異世界の話で難しい文体の本らしいということは検索したときにわかったのですが、なぜか文庫本だと思っていて、Amazonで3,300円という数字を見たときは「高っ」とつい言葉が漏れました。でもそこは卒論に疲れて娯楽への金銭感覚がぶっ壊れていた時期だったことが幸いし、無事にポチることと相成ったわけです。ついでに言えば飽き性な自分が世界観にのめり込んで読破できたのも、今現在が卒論に追われているという非日常的な状態だったからでしょう。人間は何かに追われると現実逃避が捗るものです。テスト前に掃除が捗るのと一緒!
前置きが長くなり過ぎました。
そんな感じで作者に対して前知識があるわけでもなく、事前に解説サイトをじっくり読んだわけでもないという状態で本が届いき、その分厚さにびっくりしながら読み始めてみれば、「頭の奥深くまで霞んでいるようだった。マガンダラに見えるものと言えば、足元に次々と現れる水溜まり、傍らを這い進む渡那貝曳き(となかいびき)の荷橇(にぞり)、長い四本脚でぬかるみを踏み歩く̪駟種(ししゅ)の脚搬(きゃはん)くらいだった。いまヤドロヌワはどのあたりにいるのだろう」――「いや、読めるわけないやろ……」という第一声が漏れました。このような造語だらけの地の文が延々と続きます。これがこの世界の言葉であり生活なのです。
そもそも異形の物語とはいえ主人公は人型だという先入観がなぜかあったので、この冒頭でとりあえずマガンダラという者が主人公らしいということは分かっても、その後の描写がマガンダラのことを指しているとは見当がつかなくて大混乱。数ページ後にありがたい挿絵(作者が描いている)を見て「これがマガンダラか!」となり、私の物語理解はそこから始まりました。脳内にマガンダラを描けたら、あとはありがたい挿絵とかみ砕けば問題なく想像できる文章のおかげで、頭の中にまだ見ぬ異世界を創り上げることに成功しました。そう、解説の円城塔さんも書いていますが、本書は小難しい文面が広がっているように見えて、ちゃんと読めば映像が浮かんでくるのです。逆に言えば全く知らない生態系を他者に通達できる作者の力量には舌を巻きます。それに異世界を覗き見るのだから、多少はギャップというか障壁があって当たり前。でもそこを潜り抜けたら、素晴らしい物語が待っています。とりあえず冒頭数ページで諦めなかった自分を褒めたい。
ざっくり冒頭を説明すると、マガンダラが国を追われて改心?します。今まで傲慢に自分が見たいものだけを見てきたマガンダラが改心?し、自分や周囲を捉え直すところから物語が始まっているので、この主人公と共に進むことで、マガンダラから見れば異世界のものである我々人間の読者にも世界観が伝わりやすい構造になっていると思うのです。説明的すぎず主観的すぎず、絶妙な文章がとても心地よいです。
見慣れないけどなんとなく伝わる造語を追いかけ読み進めているうちに、人間のいない世界のことを人間の言葉で表現できるものだろうか?という疑問が生じました。このことについても解説の円城塔さんは触れています。しかしこれが小説である以上はこちらの言葉で書かれていなければならない。だから酉島伝法は「世界作成者であると同時にその翻訳者でもある」と。ちなみにこの解説、「いやぁこの物語は解説したいこといっぱいあるでしょ円城さん!」とウッキウキで開いたら6ページしかなくて泣きました。でもその6ページに私が書いて欲しかったことがほぼほぼ書かれていてニヤニヤしました。解説の最後の文が大好き。本書は解説を先に読んでも大きなネタバレは受けないので、(もし未読で興味のある方がいらっしゃいましたら)先に解説を読んで本書に対する心構えを整えておくのも良いなと思いました。
(ここからネタバレ)
書きたいことが物語の本筋に触れるので一応ワンクッション。先程述べた、人間のいない世界のことを人間の言葉で表現できるものだろうか?という疑問、もちろん解説で円城塔さんが語っていることも大切なんですけど、この物語が「卑徒(ひと)と切っても切れないもの」であるというのも一種の答えだと思うんですよね。この物語における卑徒(ひと)はそのまま人間です。異世界の生物たちの物語ときくと「SFというよりファンタジーでは?」と思いますけど、一部の人間が地球を離れて未知の星に住み、やがてそこに異形の生命体が現れてきた・・・という背景を知るとたしかにSFだなと思いますよね。思いませんか。
物語の中では、まぁ色々あって、人間がミクロな存在となって異形生物たちに寄生するんですよ。物凄く長い過程を繰り返して、異形生物たちの脳に住むことに成功し、操ったり操らなったりする。主人公マガンダラも中盤で卑徒の寄生虫、卑徒虫に寄生されていることを知り、近頃周囲の者たちの様子がおかしかったのも卑徒に寄生されたせいだと考えるわけです。怖いですね。私は自分が未知の生命体に寄生されていたとしても分からない(ふつう寄生虫や細菌は余程のことがない限り宿主を殺さない)し、もしかしたら今こうしてPCに文字を打っているのも自分の意思ではないかもしれない、だったらどこまでが自分の意思だったのか、そもそも自分の意思とはどこからきている?と考え出したら背筋が寒くなりました。一応マガンダラは「卑徒虫に憑かれたのはあのときかな」と見当をつけるわけですが、私はこの物語の始めからマガンダラは既に感染していたと思いましたね。言葉で記録する文化を持った卑徒虫に取り憑かれたからこそ、マガンダラの物語は我々に届くこととなった。卑徒虫のおかげでマガンダラの物語は人間が理解できるものになった。人間が伝達手段という装置として第3の壁(虚構と現実の壁)を殴ってくる、そういう物語体験として処理したとき、私はとても大きな満足を得ました。
要は異形たちで完結する物語ではなく、人間が登場することで、この物語は第四の壁を殴れるくらい強度のある、リアリティのあるものとして輝くわけです。造語や文体や世界観や緻密な生態系構成ももちろん素晴らしいものだとは思いますが、私はこの人間の扱い方に大きな感銘を受けましたし、だからこそ第40回日本SF大賞を受賞したんだろうなと思いました。
(ネタバレおわり)
読破してしまうのが寂しいと、久々に思いました。
異形の生態系が出てくる物語としては『堕天作戦』という漫画も好きなんですけど、本書は文字から映像を想起させる小説だからこそ、頭の中の生き物たちが深く鮮明に刻まれていくんですよ。もちろん挿絵がなかったら何がなんだかわからない部分も多々あったでしょうが。まぁ脳内でマガンダラとその仲間たちが動くのを見ていたので、愛着がね・・・すごいんですよね。でも物語がちゃんと?閉じているので、未練なく本を閉じることができたかな。
ふぅ、とりあえず言いたいこと全部書けて満足しました!
買えてよかった、読めてよかった、という具合です。
私をこの本に導いてくれた縁に感謝します。
さてさて卒論、ラストスパート頑張ります!
普段短編小説や漫画しか読まない私が数日で読破してしまうくらい面白い長編SF小説。
異世界の異形生物たちの物語。
私とこの本との出会いは偶然が重なったものでした。まず10月に柊マグネタイトという方の「或世界消失」というボカロ楽曲にハマり、続いて柊マグネタイトさんの新曲「旧約汎化街」が発表されたので嬉々としてYoutubeで聴いていたらコメント欄で歌詞の用語を解説してくれる人が現れ、その解説の中に「卑徒(ひと)→分かりませんでしたが、 「いつか卑徒になる日まで」という本があり、その中では沢山の当て字の造語が使われていて、おそらくその中で人という意味で使われてるっぽい…??」とあり、もともと「或世界消失」の世界観が小説っぽいなと思っていたところだったので、「もしかして似たような世界観を楽しめる本なのかも」と思って「いつか卑徒になる日まで」を検索し、どうやら酉島伝法という小説家がいるらしく、最近『宿借りの星』という本を発売したらしいということを知りました。で、その『宿借りの星』の解説・円城塔の表記を見た瞬間、「或世界消失」を初めて聴いたとき円城塔を思い出したことを思い出し、これは私の中で何かが繋がろうとしているとか何とか思いながらAmazonを開いて商品検索をしたのでした。なにやら異世界の話で難しい文体の本らしいということは検索したときにわかったのですが、なぜか文庫本だと思っていて、Amazonで3,300円という数字を見たときは「高っ」とつい言葉が漏れました。でもそこは卒論に疲れて娯楽への金銭感覚がぶっ壊れていた時期だったことが幸いし、無事にポチることと相成ったわけです。ついでに言えば飽き性な自分が世界観にのめり込んで読破できたのも、今現在が卒論に追われているという非日常的な状態だったからでしょう。人間は何かに追われると現実逃避が捗るものです。テスト前に掃除が捗るのと一緒!
前置きが長くなり過ぎました。
そんな感じで作者に対して前知識があるわけでもなく、事前に解説サイトをじっくり読んだわけでもないという状態で本が届いき、その分厚さにびっくりしながら読み始めてみれば、「頭の奥深くまで霞んでいるようだった。マガンダラに見えるものと言えば、足元に次々と現れる水溜まり、傍らを這い進む渡那貝曳き(となかいびき)の荷橇(にぞり)、長い四本脚でぬかるみを踏み歩く̪駟種(ししゅ)の脚搬(きゃはん)くらいだった。いまヤドロヌワはどのあたりにいるのだろう」――「いや、読めるわけないやろ……」という第一声が漏れました。このような造語だらけの地の文が延々と続きます。これがこの世界の言葉であり生活なのです。
そもそも異形の物語とはいえ主人公は人型だという先入観がなぜかあったので、この冒頭でとりあえずマガンダラという者が主人公らしいということは分かっても、その後の描写がマガンダラのことを指しているとは見当がつかなくて大混乱。数ページ後にありがたい挿絵(作者が描いている)を見て「これがマガンダラか!」となり、私の物語理解はそこから始まりました。脳内にマガンダラを描けたら、あとはありがたい挿絵とかみ砕けば問題なく想像できる文章のおかげで、頭の中にまだ見ぬ異世界を創り上げることに成功しました。そう、解説の円城塔さんも書いていますが、本書は小難しい文面が広がっているように見えて、ちゃんと読めば映像が浮かんでくるのです。逆に言えば全く知らない生態系を他者に通達できる作者の力量には舌を巻きます。それに異世界を覗き見るのだから、多少はギャップというか障壁があって当たり前。でもそこを潜り抜けたら、素晴らしい物語が待っています。とりあえず冒頭数ページで諦めなかった自分を褒めたい。
ざっくり冒頭を説明すると、マガンダラが国を追われて改心?します。今まで傲慢に自分が見たいものだけを見てきたマガンダラが改心?し、自分や周囲を捉え直すところから物語が始まっているので、この主人公と共に進むことで、マガンダラから見れば異世界のものである我々人間の読者にも世界観が伝わりやすい構造になっていると思うのです。説明的すぎず主観的すぎず、絶妙な文章がとても心地よいです。
見慣れないけどなんとなく伝わる造語を追いかけ読み進めているうちに、人間のいない世界のことを人間の言葉で表現できるものだろうか?という疑問が生じました。このことについても解説の円城塔さんは触れています。しかしこれが小説である以上はこちらの言葉で書かれていなければならない。だから酉島伝法は「世界作成者であると同時にその翻訳者でもある」と。ちなみにこの解説、「いやぁこの物語は解説したいこといっぱいあるでしょ円城さん!」とウッキウキで開いたら6ページしかなくて泣きました。でもその6ページに私が書いて欲しかったことがほぼほぼ書かれていてニヤニヤしました。解説の最後の文が大好き。本書は解説を先に読んでも大きなネタバレは受けないので、(もし未読で興味のある方がいらっしゃいましたら)先に解説を読んで本書に対する心構えを整えておくのも良いなと思いました。
(ここからネタバレ)
書きたいことが物語の本筋に触れるので一応ワンクッション。先程述べた、人間のいない世界のことを人間の言葉で表現できるものだろうか?という疑問、もちろん解説で円城塔さんが語っていることも大切なんですけど、この物語が「卑徒(ひと)と切っても切れないもの」であるというのも一種の答えだと思うんですよね。この物語における卑徒(ひと)はそのまま人間です。異世界の生物たちの物語ときくと「SFというよりファンタジーでは?」と思いますけど、一部の人間が地球を離れて未知の星に住み、やがてそこに異形の生命体が現れてきた・・・という背景を知るとたしかにSFだなと思いますよね。思いませんか。
物語の中では、まぁ色々あって、人間がミクロな存在となって異形生物たちに寄生するんですよ。物凄く長い過程を繰り返して、異形生物たちの脳に住むことに成功し、操ったり操らなったりする。主人公マガンダラも中盤で卑徒の寄生虫、卑徒虫に寄生されていることを知り、近頃周囲の者たちの様子がおかしかったのも卑徒に寄生されたせいだと考えるわけです。怖いですね。私は自分が未知の生命体に寄生されていたとしても分からない(ふつう寄生虫や細菌は余程のことがない限り宿主を殺さない)し、もしかしたら今こうしてPCに文字を打っているのも自分の意思ではないかもしれない、だったらどこまでが自分の意思だったのか、そもそも自分の意思とはどこからきている?と考え出したら背筋が寒くなりました。一応マガンダラは「卑徒虫に憑かれたのはあのときかな」と見当をつけるわけですが、私はこの物語の始めからマガンダラは既に感染していたと思いましたね。言葉で記録する文化を持った卑徒虫に取り憑かれたからこそ、マガンダラの物語は我々に届くこととなった。卑徒虫のおかげでマガンダラの物語は人間が理解できるものになった。人間が伝達手段という装置として第3の壁(虚構と現実の壁)を殴ってくる、そういう物語体験として処理したとき、私はとても大きな満足を得ました。
要は異形たちで完結する物語ではなく、人間が登場することで、この物語は第四の壁を殴れるくらい強度のある、リアリティのあるものとして輝くわけです。造語や文体や世界観や緻密な生態系構成ももちろん素晴らしいものだとは思いますが、私はこの人間の扱い方に大きな感銘を受けましたし、だからこそ第40回日本SF大賞を受賞したんだろうなと思いました。
(ネタバレおわり)
読破してしまうのが寂しいと、久々に思いました。
異形の生態系が出てくる物語としては『堕天作戦』という漫画も好きなんですけど、本書は文字から映像を想起させる小説だからこそ、頭の中の生き物たちが深く鮮明に刻まれていくんですよ。もちろん挿絵がなかったら何がなんだかわからない部分も多々あったでしょうが。まぁ脳内でマガンダラとその仲間たちが動くのを見ていたので、愛着がね・・・すごいんですよね。でも物語がちゃんと?閉じているので、未練なく本を閉じることができたかな。
ふぅ、とりあえず言いたいこと全部書けて満足しました!
買えてよかった、読めてよかった、という具合です。
私をこの本に導いてくれた縁に感謝します。
さてさて卒論、ラストスパート頑張ります!
なんとなく既存の人間関係から離れたくて、あと卒論から逃避したくて、登山しようと思った。
一人でさみしい場所に行きたいと思った。
でも登山の後の温泉は格別なので、近くに温泉のある山がいいと思った。
そんなこんなで自宅から車で40分くらいのところの山に行った。
何度か登ったことがあるので新鮮さはない。
ただ現実逃避がしたいだけだった。
結論から言えば、想像していたよりひどい一日になった。
地元じゃ人気のある山なので(そもそも温泉が近くにあるのだから人気が無いとおかしいわけで)登山客とひっきりなしにすれ違い、一人で物思いにふけりながら歩くことができない。山頂は展望が良くない上に風がごうごう吹いて死ぬほど寒い。靴擦れした。ささくれが刺さった。下山中、気まぐれで脇道に入ったら迷子になりかけた。極めつけは、向かおうとしていた温泉がメンテ中で休館だった。
基本的に自分のせいな気がするが、とりあえず冬に登山はするもんじゃないなと思った。乾燥するし風は冷たいし、たとえ展望の良い場所にありつけても寒風に当てられるんじゃ景色どころではない。山で寒い思いをしても許せるのは真夏のアルプスくらいだ。あと今回登った山は「標高が高くないからって見くびると危険」と言われるくらい傾斜のきつい道がたくさんある。普通にしんどかった。登りやすい山ではない。知ってたけど、改めて登ってみて、麓に温泉があること以外は魅力の無い山だと思った。まぁ単に私の好みじゃないってだけなんだけどさ。
それでも山頂で食べたおにぎり(朝握ったやつ)はおいしかったし、下山時は林道を楽しむ余裕もあった。最終的に迷子になった脇道でさえ、人が通らない上に日差しがたっぷり降り注いで開けたところに出て、今日求めていたのはこれなんだよなと思ったりした。靴擦れやささくれも絆創膏やピンセットを準備していたおかげでなんとかなったし、自分で対処できたことがちょっと誇らしかった。温泉の方は仕方ないから車を走らせて別の銭湯に行った。まぁ露天風呂でくつろぐという希望は叶ったのでよし。
行動するといいことも悪いことも起こる。別に今日が厄日だったわけじゃないだろう。悪いことが起こったとき、どうしたら対処できるか・代わりに楽しいことはないかと考えて実行できる力をもっと身につけたいと思った。
あともうしばらくは冬の登山は遠慮したい。冬のアウトドアはやっぱりキャンプだね。体力をすり減らして尾根の上で風に吹かれるより、工夫を凝らして寒さをしのぐ生活をするほうがいいもの。
とりあえずは行動した自分、無事に帰ってきた自分に乾杯。
今日はぐっすり寝られるでしょう。
一人でさみしい場所に行きたいと思った。
でも登山の後の温泉は格別なので、近くに温泉のある山がいいと思った。
そんなこんなで自宅から車で40分くらいのところの山に行った。
何度か登ったことがあるので新鮮さはない。
ただ現実逃避がしたいだけだった。
結論から言えば、想像していたよりひどい一日になった。
地元じゃ人気のある山なので(そもそも温泉が近くにあるのだから人気が無いとおかしいわけで)登山客とひっきりなしにすれ違い、一人で物思いにふけりながら歩くことができない。山頂は展望が良くない上に風がごうごう吹いて死ぬほど寒い。靴擦れした。ささくれが刺さった。下山中、気まぐれで脇道に入ったら迷子になりかけた。極めつけは、向かおうとしていた温泉がメンテ中で休館だった。
基本的に自分のせいな気がするが、とりあえず冬に登山はするもんじゃないなと思った。乾燥するし風は冷たいし、たとえ展望の良い場所にありつけても寒風に当てられるんじゃ景色どころではない。山で寒い思いをしても許せるのは真夏のアルプスくらいだ。あと今回登った山は「標高が高くないからって見くびると危険」と言われるくらい傾斜のきつい道がたくさんある。普通にしんどかった。登りやすい山ではない。知ってたけど、改めて登ってみて、麓に温泉があること以外は魅力の無い山だと思った。まぁ単に私の好みじゃないってだけなんだけどさ。
それでも山頂で食べたおにぎり(朝握ったやつ)はおいしかったし、下山時は林道を楽しむ余裕もあった。最終的に迷子になった脇道でさえ、人が通らない上に日差しがたっぷり降り注いで開けたところに出て、今日求めていたのはこれなんだよなと思ったりした。靴擦れやささくれも絆創膏やピンセットを準備していたおかげでなんとかなったし、自分で対処できたことがちょっと誇らしかった。温泉の方は仕方ないから車を走らせて別の銭湯に行った。まぁ露天風呂でくつろぐという希望は叶ったのでよし。
行動するといいことも悪いことも起こる。別に今日が厄日だったわけじゃないだろう。悪いことが起こったとき、どうしたら対処できるか・代わりに楽しいことはないかと考えて実行できる力をもっと身につけたいと思った。
あともうしばらくは冬の登山は遠慮したい。冬のアウトドアはやっぱりキャンプだね。体力をすり減らして尾根の上で風に吹かれるより、工夫を凝らして寒さをしのぐ生活をするほうがいいもの。
とりあえずは行動した自分、無事に帰ってきた自分に乾杯。
今日はぐっすり寝られるでしょう。
「そんなに踏み込んでこないでほしい」
「返信が遅い…嫌われたかな」
「このツイート…もしかして私のこと不快だった?」
こういうことを思う度、自分が人間に対して不信の気があることは否めないなぁと思う。今まで深く考えたことはなかったけど、たしかに人に裏切られたり期待しすぎたりすることには恐怖を感じる。嫌な思いをするくらいなら、裏切らない2次元で遊んでいたいと強く思う。
自分がそんなつまらない人間だとは思わなかったな。
原体験を振り返ってみる。まぁ色々あったよ。人の口は軽いんだということは中学時代になんとなく身をもって学んだ。今思えばあの年齢だから口が軽かっただけなんだろうけど、あの頃から人には余計なことを言わない方が良いと思い始めたのは事実。あと高校1年で友達作りに苦戦した経験とか、先輩という存在に対してろくな思い出がないこととか、そういう人間に対する小さな不信が積み重なって、ふとした瞬間に被害妄想が出てくる。こんなのは自分だけじゃないだろう。誰しもそれなりのトラウマを持っているものだと思う。かといって、他人が平気だから自分も平気というわけではないのが難しいところ。
でもこうして嫌な思い出を振り返り続けていると、逆に嬉しかった思い出も出てくるんだよね。友達に言われて嬉しかったこととか、学校以外で一緒に遊んだこととか、友達に恵まれてよかったなって思ったこととか。そういう思い出が温かく胸を満たしてくれるので、まぁ人生なんだから嫌なことも嬉しいこともあるでしょ、そういう日もあるよねってだけ、という具合に気持ちが落ち着くのである。
なんだ悲観する必要はないかもしれないな。ちょっとくらい人間不信がなんだってんだ。こんな奴でも良い友達に恵まれているんだから、ネガティブになる必要はない。今日はとっとと寝て、明日を迎えるに限る。
こうしてまた生きていこう
「返信が遅い…嫌われたかな」
「このツイート…もしかして私のこと不快だった?」
こういうことを思う度、自分が人間に対して不信の気があることは否めないなぁと思う。今まで深く考えたことはなかったけど、たしかに人に裏切られたり期待しすぎたりすることには恐怖を感じる。嫌な思いをするくらいなら、裏切らない2次元で遊んでいたいと強く思う。
自分がそんなつまらない人間だとは思わなかったな。
原体験を振り返ってみる。まぁ色々あったよ。人の口は軽いんだということは中学時代になんとなく身をもって学んだ。今思えばあの年齢だから口が軽かっただけなんだろうけど、あの頃から人には余計なことを言わない方が良いと思い始めたのは事実。あと高校1年で友達作りに苦戦した経験とか、先輩という存在に対してろくな思い出がないこととか、そういう人間に対する小さな不信が積み重なって、ふとした瞬間に被害妄想が出てくる。こんなのは自分だけじゃないだろう。誰しもそれなりのトラウマを持っているものだと思う。かといって、他人が平気だから自分も平気というわけではないのが難しいところ。
でもこうして嫌な思い出を振り返り続けていると、逆に嬉しかった思い出も出てくるんだよね。友達に言われて嬉しかったこととか、学校以外で一緒に遊んだこととか、友達に恵まれてよかったなって思ったこととか。そういう思い出が温かく胸を満たしてくれるので、まぁ人生なんだから嫌なことも嬉しいこともあるでしょ、そういう日もあるよねってだけ、という具合に気持ちが落ち着くのである。
なんだ悲観する必要はないかもしれないな。ちょっとくらい人間不信がなんだってんだ。こんな奴でも良い友達に恵まれているんだから、ネガティブになる必要はない。今日はとっとと寝て、明日を迎えるに限る。
こうしてまた生きていこう
あんまり詳しく書くと勤務先バレるかなと思うけど、こんなブログが見つかるとは到底思えないので適当に書きます。
今日(昨日?)は朝の9:30から25:00までのシフトでした。
今は帰ってお風呂入ったところ。
遊園地のアルバイトをしてます。で、今日(昨日)はコスプレイベントのため、深夜までアトラクションを動かす必要があったのです。私は「コスプレを見たい」という安易な動機のもと、朝から深夜1時までの勤務を希望しました。
全体の感想としては「楽しかった」かな。
コスプレの人達が園内をウロウロしている姿は新鮮だし面白いし見ていて飽きない。ワクワクしながら働けるので、退屈と思うことは少なかったです。さらに昼間は体感時間が短いポジションの配属だったので、終わってみても「16時間勤務クソなげぇ!」とは思わなかったです。むしろ真夏の10時間勤務の方がキツかった。やっぱり働くモチベというのは大切ですね。まぁ昼間の配属は私がポンコツすぎて色々やらかしたっていう話もあるんですけど、なんとか終わったのでヨシ!ここに書く必要は無い!
22時くらいからは昼間の仕事を離れて別のアトラクションに移りました。夜はもうコスプレのチケットを買った人しかいないので、あちこちでコスプレした人がいるわけです。そこにいるのが知らないキャラクターでも、突飛な格好をしていたら非現実感があって楽しくなっちゃいます。
その中でたぶんFGOのホームズ?かな?の格好をしたレイヤーさんがアトラクションに乗ってくれたんですけど(FGOよく知らなくてすみません)、「まもなく動きます」と声をかけたら「よろしく頼むよ」と言われてキュンとしました。素の自分ではなく(恐らく)キャラクターになりきっての言葉。こういうセリフがサラッと出てくるレイヤーさんバチバチにカッコよくないですか???いやもうほんと些細なことなんですけど今日イチ印象に残りました。
あと勤務終わって事務所に戻った時、一緒に働いてた人が「寒い中おつかれ」ってバイトたちに暖かいお茶おごってくれたのも嬉しかったな。一緒に戦い抜いたって感じが楽しかった。学生のうちにこういう経験がしたくて今日働いたところあるよね。
帰り道はなんだか21時とか22時とかで帰る日と変わらない景色だったので、今は深夜1時回ってるんだという自覚はあまりありませんでした。疲労感が少ないのも拍車をかけてましたね。こんな長いこと働いててケロッとしているのは、やっぱり「楽しいものを見れた」という愉快メンタルのお陰なんだろうなぁ。
コスプレ見たくてこのバイト続けてたところもあるので(ほんとかよ)、こうやってラストまで働けたのは本当に嬉しかったです。日頃から「コスプレが見たいのでこの日働きたい」と周囲に言いふらしてきた甲斐あって、コスプレの
日に動くアトラクションのトレーニングをしてもらえたし、今日こうしてラストメンバーに入れてもらえたし、なんというか願いを口に出す大切さも学びました。「辞めてぇな」と思うときもあるけど、今日ばかりは続けててよかったなと思います。
寝る前に色々書けてよかった。
いい思い出となりますように。
今日(昨日?)は朝の9:30から25:00までのシフトでした。
今は帰ってお風呂入ったところ。
遊園地のアルバイトをしてます。で、今日(昨日)はコスプレイベントのため、深夜までアトラクションを動かす必要があったのです。私は「コスプレを見たい」という安易な動機のもと、朝から深夜1時までの勤務を希望しました。
全体の感想としては「楽しかった」かな。
コスプレの人達が園内をウロウロしている姿は新鮮だし面白いし見ていて飽きない。ワクワクしながら働けるので、退屈と思うことは少なかったです。さらに昼間は体感時間が短いポジションの配属だったので、終わってみても「16時間勤務クソなげぇ!」とは思わなかったです。むしろ真夏の10時間勤務の方がキツかった。やっぱり働くモチベというのは大切ですね。まぁ昼間の配属は私がポンコツすぎて色々やらかしたっていう話もあるんですけど、なんとか終わったのでヨシ!ここに書く必要は無い!
22時くらいからは昼間の仕事を離れて別のアトラクションに移りました。夜はもうコスプレのチケットを買った人しかいないので、あちこちでコスプレした人がいるわけです。そこにいるのが知らないキャラクターでも、突飛な格好をしていたら非現実感があって楽しくなっちゃいます。
その中でたぶんFGOのホームズ?かな?の格好をしたレイヤーさんがアトラクションに乗ってくれたんですけど(FGOよく知らなくてすみません)、「まもなく動きます」と声をかけたら「よろしく頼むよ」と言われてキュンとしました。素の自分ではなく(恐らく)キャラクターになりきっての言葉。こういうセリフがサラッと出てくるレイヤーさんバチバチにカッコよくないですか???いやもうほんと些細なことなんですけど今日イチ印象に残りました。
あと勤務終わって事務所に戻った時、一緒に働いてた人が「寒い中おつかれ」ってバイトたちに暖かいお茶おごってくれたのも嬉しかったな。一緒に戦い抜いたって感じが楽しかった。学生のうちにこういう経験がしたくて今日働いたところあるよね。
帰り道はなんだか21時とか22時とかで帰る日と変わらない景色だったので、今は深夜1時回ってるんだという自覚はあまりありませんでした。疲労感が少ないのも拍車をかけてましたね。こんな長いこと働いててケロッとしているのは、やっぱり「楽しいものを見れた」という愉快メンタルのお陰なんだろうなぁ。
コスプレ見たくてこのバイト続けてたところもあるので(ほんとかよ)、こうやってラストまで働けたのは本当に嬉しかったです。日頃から「コスプレが見たいのでこの日働きたい」と周囲に言いふらしてきた甲斐あって、コスプレの
日に動くアトラクションのトレーニングをしてもらえたし、今日こうしてラストメンバーに入れてもらえたし、なんというか願いを口に出す大切さも学びました。「辞めてぇな」と思うときもあるけど、今日ばかりは続けててよかったなと思います。
寝る前に色々書けてよかった。
いい思い出となりますように。