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日記、感想、オタ活・・・ごちゃまぜ雑多の物置蔵

 職場でちょっと泣きそうになり、必死でこらえて帰宅した。
 帰ったらこの映画を見ようと心に決めて一日働いていた。しかしテレビの前には有休をとった父がおり、私はそのまま自室に引きこもった。重たい鞄を降ろした瞬間、鼻の奥がツンと痛くなって涙があふれてきた。

 父親にとっても今日は貴重な休日。見たい映画があるからどいて、とは言えない。
 そもそもその映画を見るためのサブスクは父が契約しているものだ。自分勝手にしたいなら自分で契約しろという話。

 そうじゃなくて。

 何故泣いているのか、直接的な原因は思い当たらない。
 ただここ数日の(といってもまだ勤務3日目なんだけど)慣れない仕事環境からくるストレスなんだろうなとは思う。仕事が辛いのか、仕事ができない自分が情けないのか、自由な時間が少ない社会人という現実を嘆いているのかは分からない。恐らく全部が全部、ちょっとずつ辛くて、今日抱えきれなくなって泣いてしまったんだと思う。

 明日が来るのが怖い。
 割と絶望だよ、これ。
 でもどんなに絶望していても明日のために準備して、早起きして、弁当水筒用意して、始業に間に合うように出勤しなくちゃならない。そんなものを抱えて生きるのはとてもとても疲れるので、出来ることなら絶望に気づかないふりをしなくちゃならない。知りたくない。でも時々は受け入れて泣いてあげないと、心が壊れていく…気がするな。抱え込みすぎて心が壊れたことなんてないけど。大抵は先に感情が泣いてくれる。
 そう思うとこの涙は……頑張ってる証拠、なんだろうな。
 頑張っているというか、頑張らざるを得ないというか。


 今が辛いのは仕方がないことだと思う。自分は不真面目に生きてきたから、仕事を楽しむ資格はまだない。今は押しつぶされそうな情報量の中で折れずに毎日を生き抜いて、頭が痛くなりそうなぐらい考えて、目の前の業務を片付けるので手いっぱいだ。仕事一つ片づけるのにも先輩や上司に時間をかけて付きっきりで教えてもらわないとできなくて、それ自体は当然だと思うんだけど、効率的とは真逆のとこにいるのが悲しくて、でも教えてもらったからには早く覚えなきゃいけないと思ってしまう。落ち着いてゆっくり覚えたい気持ちと、早く覚えなきゃいけない意識、そのギャップで常に苦しい。

 働く前は教育制度充実してますみたいな顔してたくせに、ふたを開けたらみんな残業だらけでクッソ忙しそうで声かけづらい。でも「ちょっと聞いていいですか」って声かけたらすぐ優しく教えてくれるからありがたいし、報いなきゃなとも思う。
 まぁ、それと業務量の多さは別問題なんだけど。
 新人が配属3日で仕事把握して実務回さなきゃ回らない職場、バグってるだろ。ふつうは部署の概要とか研修とかがあってから、じゃあやってみようかって実務に出るもんじゃないの? いやまぁ、先輩が手を止めて教えてくれたおかげで私の仕事が終わっているわけだから、新人に割く時間は一応あるのか…?あ、でも先輩たち馬鹿みたいに連日残業してるじゃん、そもそも部署が瀕死なとこあるじゃん、前言撤回。

 
 前任者の方がとても優秀な人で、引き継ぎ資料は揃っているわ直近の会議の準備もばっちりだわで本当に感謝しかない。ただ前任者ほどの「できる人」じゃないとやっていけないのかなと思うと、彼女に比べて自分の無能っぷりが出てくるようで自信を喪失する。
 それでも配属されたからにはやるしかないんだろう。
 新人だから、と甘えている場合じゃない。そんな理想論で今日も自分を追い詰める。


 音を上げるのが早いよな。
 自分でもびっくりしてる。もう3日目で泣くんだ、って。
 でも卑屈にはなっていない。泣けてくるのは仕事が辛いから。そこに自分の能力の無さは関係ないし、自分が人と比べて劣っているなんて思う心は一ミリもない。むしろ耐えて生きている自分を褒めたいまである。そう、辛いだけなんだよね…。ただそこがどうしようもなく悲しい。

 もうこの闇を解決するには自分を褒めるしかないよ。
 誰も褒めてはくれないこの現代社会、自分で褒める力はとても大切だと思う(何の話)
 同期もろくにいない、仕事の全貌も分からない、そんな状態で君はよくやっている。「仕事に拘束されてわずかな余暇を生きるだけの人生、何が楽しいの、生きてる意味あるの?」と思いつつ生きるのをやめないの本当にえらい。今日の仕事、朝からパニックにならずに済んだのは過去の自分が家で仕事を整理していたおかげだよね。ちゃんと積み重ねは生きているよ。過去の自分に生かされているよ。無駄じゃないよ。慣れない環境では昼食もリラックスできないよね。朝から夕方まで気を張っているんだから、疲れたり辛かったりするのは当然だよ。
 生きててえらい。そしてこうして吐き出せてえらい。きっと未来の自分はこれを読んで今日を思い出すだろう。どんよりと曇って、少し雨の降った寒い春を。「あのとき辛かったけど生き抜いた」ことはトラウマにもなるけど、しぶとさにもなるし、悪くはないと思うよ。


 書けて良かった。
 こうして苦しみを言語化することだ多少は落ち着く。本当につらいときは何もしたくなくなるところ、私にはこういう習慣があって良かったなと思う。いつかこの経験が何かの役に立つ日も来るだろう。そう思うと、もう少し生きてみようかなとも思えてくる。



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