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日記、感想、オタ活・・・ごちゃまぜ雑多の物置蔵
いま私は大学4年生である。
就活と学生生活の間を揺れ動くモラトリアム。

うちの私立大学は秋学期開始が早い代わりに春休みが長い。
1月の半分と2月3月丸々の休み。日数にして80日ほど。
もちろん学生らしくバイトしたり友人と遊んだりしたわけだけど、私は家にいる時間が長かった。稼ぎまくりたい願望もなかったし、陽キャでもなかったから。

で、1人で考える時間が増えた。
授業もなくバイトもなく友人と話すことも無く、まさに社会から隔たった場所で、1人で考える時間がだけが積み重なっていった。
元々考え事が好きな方ではない。それでも人間、社会との繋がりが薄くなり1人でいる時間が増えるともう、思考回路が社会生活してるときのそれとは全く異なってくるのである。

で、病みやすくなった。
将来が暗くて怖いものだと思うようになった。
自分の価値がわからなくなった。

こういう不安定な状態は、大学が始まると収まってくる。
毎日の出来事に忙しくなり、自分の価値なんて定義している場合ではなくなるのだ。


いま授業は全てオンライン。
しかも私の取っている講義は2つだけ。
大学に行くこともないし、週のうち90分ⅹ2以外は暇である。
(本当は就活あるしバイトもあるし他の用事もあるが)
つまり何が言いたいかと言うと、私はまだまだ春休みの中にいる。

説明会にいったり面接にいったり、就活しているときは社会生活を送っている思考回路になる。ただ何も予定のない日、一日中家で無為な時間を過ごしてしまった日などは、「本当にこの世界があるのか」とかなんとか考えてしまう。生きているのは本当は私だけで、周りの人間は全て虚像なのではないか。私は長い夢を見ているのではないか……等、哲学の使い古された問いみたいなものをふと考えてしまう。

社会生活は忙しいから、そんなことを考える暇がないのだろう。
それはある種救いである一方、この世間から隔絶された大学生だからこそ辿り着ける問いがあるというのは、なかなか面白いことではないだろうか。

春休みは病むから嫌い、と思っていた。
でもその浮世離れした思索は今しか手に入れられないものだと思うと、少し寂しい。もっと早くこの答えにたどり着いていたら、春休みの楽しみ方も変わっていたのだろうか。
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