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日記、感想、オタ活・・・ごちゃまぜ雑多の物置蔵
 人の印象なんて一面的なんだろうなという話。


 去年までゼミにいたその女の子は、成績が良くて真面目でハキハキしてて「しっかりした」印象があった。その上オシャレだし趣味も充実してるし、学問を極めたいという将来設計も実力もあり、無敵な子だと思ってた。仮にAちゃんと呼ぶ。

 ゼミの打ち上げで飲み会をすることになり、幹事の人が「会費は1人2500円ですが、なるべく周りの人と合わせて1万円札で持ってきてくださいー」とアナウンスしていた。翌週、言われた通り1万円札を持ってきた私は、Aちゃん含め周辺の人たちに「支払い代行できるよ」と伝えた。

Aちゃん「ありがとう!実は誰か持ってきてくれるでしょって思ってたんだよねー。協調性ない私が持ってくるわけないからさー」

 意外だった。Aちゃんの友人も「わかる。Aちゃんと私は絶対空気読まないもんねー」という反応だったので、Aちゃんがマイペースなことは自他ともに認める事実だったんだろう。しっかり者のAちゃんにも、人より適性の無い部分がある。
 その時は驚いて印象に残ったけど、今となっては「そりゃそうだよな」という感じ。Aちゃんは卒業を待たずに院進して我が道を突き抜けた。周りを顧みない性格を自認しているくらいじゃなければ、あそこまでの行動力は培えない。改めて考えたら、Aちゃんはレポートの評価は気にしても、派手な髪色による周りの反応を気にしたことはなかった。それと協調性とはちょっと違うけど、みんながみんな私と同じ基準や目線で生きているわけではないことを痛感する良い例になったとは思う。


あんまり誰かを崇拝するのは、自分の自由を失うことだよ

というのは余りにも有名なスナフキンのセリフ。
 昔の私はスナフキンが好きでスナフキンが人生の指針みたいに思ったこともあったけど、トーベ・ヤンソンがなにかのインタビューで「今思えば自分勝手な人」的なことを語っていて(超絶うろ覚え)、「確かにそうだな」と思った瞬間から、熱烈にスナフキンが好きとは言わなくなった。冷めた、というわけじゃない。一面的にその人を見て自分の好みを押し付けるのをやめようと思った。恋ではなく自分の人生のために物事と付き合おうと思った。

 要は、人には色んな一面があることを覚えておこうということ。見方を変えたら固定観念なんて簡単に覆るということ。印象だけで相手を持ち上げるのはやめようということ。
 もちろん良い思い出はそのまま覚えておくといいさ。ただ私は盲目的になりやすいので、その人のほかの面も見ないままに好きとか嫌いとか判断するのはやめようねという自戒を込めて、この日記を書いた。必要以上に他人を評価しない、これが一番言いたかったことかもしれない。悪評はもちろん、「この子はすごい子だ、自分じゃ足元にも及ばない」と意味もなく比較して自滅しないように。誰だって良い面だけ見たら最強だろう。


 のらりくらりと、他人を尊重して理解して、自分の自由を考えながら生きていこう。
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