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日記、感想、オタ活・・・ごちゃまぜ雑多の物置蔵
文学部の4年生として、コロナ禍に翻弄されながらも就活を続けてきた。
 まぁ「戦う」というよりは「逃げ道を探す」ような就活の仕方だったけど…。

 いろいろあって、内々定を3つ頂いた。
 ひとつは「とにかく内定が一つ欲しい!!!」という一心で6月あたりになりふり構わず紹介してもらって受けた会社。あまりにもあっさり合格が出た。「試験の点数で決めるでもなく、ちょっとお話しただけで若者採用しちゃうって、どうなの?」と世の中に疑問を抱き始めた。

 ふたつめは某山岳ロープウェイを運営している会社。田舎というか自然がいいところに住みたい、観光地運営も興味がある、という意識から受けたもの。何度も遊びに行っていたところだったしね。エントリーシートを大学の就活支援課に添削してもらったり、面接対策を真面目に練ったり、この3つの中ではいちばんちゃんと対策をした結果の内々定。

 みっつめは地元の市役所職員。公務員とか全然視野に入ってなかったけど、SPI方式もあると聞いたのでエントリーしてみた。知らなかったとはいえ「仕事が多岐に渡る」ところは興味深いと思っている。
 試験内容は書類、筆記、グループディスカッション、面接。グループディスカッションは二次試験だったのだが、これにかけた私の情熱はすさまじく、「司会進行役を勝ち取るためにはどう切り出すべきか」「話し合い時間が1時間だったら時間配分は……いやもし30分だったら……」というようなことを待合室でずっと考えていた。企業選考でのグループディスカッションって司会進行の取り合い(リーダーシップアピールのため)みたいなイメージがあるけど、今回は自分以外誰も主張しなかったので逆に驚いたね。(その後、我の強いリーダータイプは地方公務員は受けない、という情報を得てちょっと納得した) そして試験直後には、正直「落ちるわけなくね?」と思っていた。それくらい最高の討論が展開できた。大学でグループディスカッション練習会みたいなのに(1回だけ)参加しておいてよかった。筆記や面接では手ごたえは無かったので、割と本気でこのグループディスカッションでの活躍で内々定にこぎつけたのではないかと思っている。二次試験の内容が最終面接の結果に影響するのかは知らないけど。

 で、世の中のある程度勝ち組の大学生がみな思うように、どこに就職するのか迷ったのだ。
 いやみな思ったりはしないか。普通は第一志望があって、結果が出る前にもう順位はついているはずなのだ。単に私が受けたところの順位付けを行っていないだけだったのである。愚かしい。


 いろいろあって、
 ロープウェイの会社でのびのび働くか、地元で公務員するかで悩みに悩んだ。
 第三者の意見も欲しいと思って、友人やバイト先の人、親戚にも相談した。

「あなたは自然のあるところで働くのがあってると思うけどな」
「一人暮らし憧れてたんでしょ? ここで遠くに行かないと後悔しない?」

「やっぱり土日が休みなのは大事だよ。友達と休みが合わないのは辛いよ」
「安定してるし給料も悪くない。辞退する理由ある?」

 でも、やはり自分で完全に納得できる理由を見つけないとはじまらない、と思った。誰かの言葉を根拠にするのではなく、自分の中から理由を見つけて自分で決めなければ、未来に覚悟が持てない。
 そうして考えに考え、公務員になることにした。


 私がもし明日死ぬことが分かったとして、いま一番気にかかるのは借金だ。
 奨学金という名の学生ローン。安くない額の借金を抱えている。
 借金を残して死ぬのは嫌だな。親に迷惑がかかるし、なによりかっこわるい。
 とっとと返済したい。だから、確実にお金が入りそうな就職先を選ぼう。

 結局「やりがい」とか「労働条件」でもなく理詰めの結論のような気がするけど、これが一番すとんと腑に落ちた。一人暮らしはたしかに魅力的だけど、この給料で奨学金を返済しつつ毎月生きていく自信はちょっと無い。やればできるかもしれないけど、踏み出す勇気がないのである。その勇気は一種蛮勇なだけのような気がしてならないのだ。

 そういうわけで今は「選ばなかった会社に内定辞退の連絡入れないとな~」と別の悩みの種を抱えている。こんな私にしっかり向き合って「うちで雇ってやるか」と考えてくれたところに「やっぱやめます」と伝えるのは心苦しいが、これも就活生のさだめなのだろう。


 最後に、内定が出ないかもしれないと、不安で不安で眠れない夜もあった。 
 今は、とりあえず未来はあるよと、昔の自分を安心させてやりたいね。
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