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日記、感想、オタ活・・・ごちゃまぜ雑多の物置蔵
 四畳半神話大系のアニメを見た。
 見始めた理由は特にないですけど面白かった。

 最終回で主人公が散々だった青春を「それなりに充実している」と価値を見つけるところが良かったかな。あと今までの回で小津がとにかく付きまとってきたのも、実は小津もループ経験があったからなのでは…。

 最終回を見て、自分の青春を思い返してしまった。
 というわけで今回は自分語り。


 あと4ヶ月もすれば大学を卒業する。
 小学校から続いた学生生活が終わる。
 学生時代という名の青春が終わる。

 あのときあの道を選んでいたら、私はもっと楽しい学生時代を送っていたかもしれない。そう思うことは多い。私はせっかくのキラキラした青春を潰してしまったのではないか、ものすごくつまらない青春を送ってしまったのではないか、もし学生生活をやり直せたらどんなにいいか。
 
 そんなことを思っていたので、四畳半神話大系の最終回には随分救われた。

 思い返せば、彼氏ができるとかサークル仲間と飲み会をハシゴするとかそういう青春はなかったけど、バイトもしたし友達と旅行にも行ったし飛行機にも乗った。キャンプもしたし一人旅もしたしカメラも買った。全部、やりたいと思ってやった。自分の青春は地味だったかもしれないが、何も無かったわけじゃない。思い出はたくさん胸に刻まれている。
 
 幸せには段階があると思っている。
 何も持っていない人は1で幸せになれるけど、1を持っている人は2以上でしか幸せになれない。高度な幸せを望んでいる時、低度の幸せは既に達成されている。

 極端な話をすると、私は高校1年のとき友達ができなかった。クラスの子たちは優しかったけど、特別親しいとかグループで活動するような友達がいなかった。毎日孤独を感じて憂鬱だったので、ただの事務連絡でも話しかけてもらえるのがすこぶる嬉しかったのを覚えている。
 それが2年生になって親友ができて、それ以外の子と話すことに特に幸福を感じなくなった。時には傲慢なことに「この子と話すの嫌だな」なんて思って相手を選んだりした。会話に入れてもらえたら幸せという段階から、好みの相手と話したいという段階に上がったんだろう。
 
 それはまぁ何にでも言えることで、就活では無い内定のときは「どんな会社でもいいから拾ってくれ…!」と思っていたけど、ひとつ内定をもらうと「ブラック企業っぽいところは嫌だな」とか「面白い仕事がいいな」とか幸福追求の段階があがった。衣食住足りて礼節を知る、まさにその通りだと思う。

 だからといって何も持ってなかった初心に戻って、今の幸せに甘んじなさいとは思ってない。他人から羨ましがられるくらい幸せな人は「高い幸せを掴みたい」と思って行動したのだろうし、高い欲求や志がなければ物事は達成できないようになっているのが世の中。欲は(健全な方向なら)無制限でいいと思う。
 ただ「かつては幸せだったこと」を忘れて自分を卑下したり、過去を辛いものに書き換えたりするのは悲しいことだよねって話。

 何事も極端はよくないけど、「あのときに比べたら今は随分幸せだ」と現状にニッコリできるような余裕と思考も必要だなと、そう思うと胸が暖かくなるなと、四畳半神話大系から学んだのであります。
 ちなみに「素晴らしき哉、人生!」っていう映画も好きなんだよね。これは最後に主人公が「もし自分がいない世界だったら」を見せられて、自分がいかに良い人生を送ってきたかを思い知るという映画。無限ループものや平行世界ものは人生に対して気づきがあるところが良いなって思います。結局、高望みして苦しくなるくらいなら、現状の幸せに気づくのが一番幸せなんだよね。

 かといって他人に不幸自慢したり「身の丈にあわせろ」とか自分の物差し押し付けるのは狂ってると思うけどね。私が何に幸せを感じて何をしたいのかは、私だけがちゃんとわかっていればいいと思うんだ。
 やりたいことが明確な人は強いよね。


 話があっちこっち飛んだけど、とりあえず四畳半神話大系を見て過去を振り返ったら割と悪くなかったなという話。本当に引きこもってばかりで何もしない4年間だったら後悔凄まじかったと思うけど、私は私なりに色々やってきたんだなと自己肯定感が湧いてきた。幸福は上を見たらキリが無いけど、そもそも他人と比べることじゃねーしな。私が高校時代の友人たちと旅行に行けることがどれだけ嬉しいか、友達に苦労したことない奴にはわかるまい!

 あとはもう学生時代にどんな後悔や思いを積むかは、社会人にならないとわからないかな。必要以上に落ち込むことがないよう、今日ここに書き残す。
 
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