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日記、感想、オタ活・・・ごちゃまぜ雑多の物置蔵
DUNE砂の惑星の原作を第三部まで読み終えた。

 映画2作目を春に観て「なんかずっと面白いぞ…?」とのめり込んでしまった作品。次々に出来事がやって来る叙事詩的な面白さに魅了されて、あと映画のこの先が気になったので、ためしに第一巻だけ読んでみたら面白くて、コミックスを買い揃える感覚で次から次へと読んでしまった。
 以下はその感想です。

・長ぇ!!!!一応ポール・アトレイデスの物語が終わるところまで読み終えようと思って「砂丘の子供たち」まで読んだけど、この先も砂の惑星の物語が倍以上続いていると思うと本当にビビる。原作量がハリーポッターに匹敵するとは思わなかった。想像以上の大河長編で恐れ入った。...今は正直、「もうやめてもいいか...?」という気持ちと「ここまで読んで世界観を記憶しているならこのノリで続編を読むべき」という気持ちが葛藤しているが、ここから進んでも邦訳が進んでない巻にぶち当たるので、一旦もうDUNEシリーズは置くことにする。新訳が発売したら買うよ...

・書評で「ストーリーの大枠を追っただけでは面白い小説ではない」と言われてるのは笑ったが、そのとおりだと思う。特定の人物の足跡が物語の筋として成り立つものではなく、世界観や現地文化や惑星環境、様々な派閥の思惑が交差して、「彼らはどんな結末を迎えるんだ...」とそれらの化学反応を見守る気持ちで読むのが面白いなと思う。たしかに大河って感じ。だから「このシーンが良かった!」とかハッキリ言える箇所はあんまりなくて、ただ物語の行方が気になって「なんか面白いな...」と静かな興奮を胸にどんどん読み進めてしまった。だからこそ、全7巻という総価格を考えたくない買い物をしてしまったんだな。
 この静かな興奮で画面を見入ってしまう感じは、映画版に感じていた雰囲気であり、私が原作に興味を抱いたきっかけでもある。映画版の雰囲気は、原作のいいところを再現してくれていたんだなと分かって嬉しい。

・ただ、結末が気になるあまりろくに理解せず読み進めてしまったので、できれば読み返して誰が何をしてどうなったのかまとめたい。まぁ三部までとはいえ長いんで、時間があればって感じですけどね...。春から読んでもう真夏かぁ...ほぼ半年、砂の惑星の物語と一緒に過ごしてきたってこと...?すごい上半期だな...。

ようやく物語の感想に入る
・ジェシカが最後まで死なないのは意外だった。映画初見の感想が「このお母様、主人公を残して死ぬタイプやろなぁ...」だったので、御母堂のことを完全に甘く見ていた。映画だと冷静な美人って感じだけど、心の声もわかる小説だと人間的な葛藤が結構ある。

・ポール結局なにがしたかったのか初見じゃ全然掴めなかった。ほんとにごめん。チェイニーがもっとも苦しまない道を選んだことはわかる。もしかしてレトと同じものが見えてはいたのかな...。

・第2作のダンカンがダンカンになることがトレイラクス会の策略!っていうところ、実はかなり好き。結局ポールにはミリも効かなかったけど、悪魔的で最高のトリックだなと思った。

・アリアと双子のちがいって結局なんだったん...?先人たちの記憶に守られたかどうかってこと...?双子は双子ゆえに感覚を共有できる相手がいたから、冷静に自分たちのことを見れたのかもね...。アリアにとっての共有相手はポールだったのかもしれないけど、ポールは消えてしまった。そこからアリアもおかしくなったと思うと、そりゃジェシカも苦しむよな...。

・三部終了時点でぜんぜん緑の惑星になってないけど、ここで物語おわってないから当然か...。カインズ博士の悲願が叶うところ見たかったよ...勘弁してくれよ...(この先を読むべきかどうかの葛藤)

とりあえず積み本にせずに済んでホッとしている。
また映画を見返して、背景やキャラクタービジュアルを補完したいな。
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