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日記、感想、オタ活・・・ごちゃまぜ雑多の物置蔵
 学生の頃に数ページで挫折した本。
 学術書?にしては著者の語りが柔らかくて読みやすいのに、どうして挫折したのか謎。戦争モノへの興味は昔の方があっただろうに。まぁ今の方が読書耐性あるってことなんだろう。

 27章 捕虜をどうすべきか 
 著者が若い兵士に放った答えがかっこよくて痺れた。私もこういうことが言える上司になれるよう、常に冷静でありたい。

 私の人生において、兵士になって人を殺すなんて経験は、日本が大戦争に突入でもしない限り有り得ないと思っている。まさに自分には縁遠い世界だが、日々摂取しているフィクションにはかなりの確率で「殺し」が現れている。その解像度を上げられるという意味でも、自分には知りえない世界を経験者が上梓した文章で読める貴重さという意味でも、読んでよかった。

 本書は「人殺し」のパターンとその影響について、各種の例を用いて丁寧に語っている。情報量は多いのだが、繰り返し同じ話をしてくれるので、とりあえず最後まで読めばかなり印象に残る。そういう親切さが読みやすかった。


 今の私が戦争映画を見たら、解像度めちゃくちゃ変わるんだろうな。たまには専門書もいいね。
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