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2週間ぶりに21時前に仕事から帰宅した。
年度末から現在に至るまで、なかなかに大変な日々を過ごした。年度替わりに伴う部署異動は無かったけれど、部署内の小さな引越しや仕事内容の増加、後輩の誕生などなど、少なからず環境が変わった。その上、年度始めのうちに片付けなければならない仕事が次から次へと湧いてきて、まるで喉になにかつかえたままのような、夢の中で無理やり働いているような、ともかく落ち着かない上に忙しい、まさに「忙殺」というような日々だった。
後輩の指導係を任命されたとはいえ、新年度をまともに乗り越えるのも初めての2年目社畜は、まず後輩の面倒を見る余裕などなかった。新しく増えた仕事を飲み込むのに精一杯どころか、既存の仕事を片付けるのにも苦労する有様。見かねた周囲の先輩や上司がサポートしてくれるも、「これやっといたから」「俺がやっとくから」と言われる度に、「本当は自分がやらなきゃいけないことなのに、私は……」とネガティブが加速するばかりで、素直に感謝する余裕もなかった。
メンタルはどんどん死んでいった。
日課の昼休憩時のお散歩も、割く時間もなければ行く気力もなかった。常に焦りが隣にいて、劣等感を膨らませる。苦しかった。油断したら泣きそうだった。後輩に申し訳ないくらい溜息ばかり吐いていた。休憩時は、なんとか時間を見つけ、外に出て、静かな人気のない場所に逃げ込んで、目をつぶって休んでいた。天候は曇天が続いていた。日光が足りなかった。
苦境を脱したのは、火曜日の昼下がり。
その日は新人研修で後輩がいなくて、私は荷物の配達のために外出していた。ここ数日の花曇りが嘘のような快晴。運転しているだけで日に焼けそうな日だった。たっぷりの日差し、単独運転による一人きりの時間の確保、それがあまりにも私に効いた。
素敵に晴れた空を見て、舞い散る桜の花びらを見て、私が欲しいのは癒しじゃなくて楽しさだ、なんて考えて、少し遠回りをして帰った。渋滞しがちな大通りより、自然豊かな回り道を。運転しながら、段々と春が来た喜びを噛み締められるようになった。痛みを増すばかりだった心に、乾いた心に、水が満ちていくようだった。
職場に戻る頃には、あの落ち着かない気持ちは消えていて、割と普段通りに過ごせるようになった。今日は散歩に出かける気力もあった。相変わらず自分のキャパは仕事量に追いついていないけれど、必要以上に不安がって焦ってパニックになるようなことはなくなった。心に余裕が出来た。年度始めから数日たって、少しは仕事が進んだのも安心材料になっているんだろうけどね。
そんなメンタルよわよわ影響受けまくり人間にも、褒めてもらえることがあった。
日誌をつけていたことだ。
社会人1年目の5月から、毎日仕事をした日は日誌をつけた。その1年間の記録を職場に持って行ったところ(後輩指導に使えるだろうと思って)、上司や先輩から大層褒められた。継続できるのがすごいって。嬉しいね。継続なんて言葉、今までの私にはまるで縁のない言葉だったから。あとついでに、電話対応も良いと言われた。声を褒められることが多かったから、人見知りコミュ障だけど、対応する人には気分良くいてもらいたいから、せめて電話くらいは綺麗な声でいよう…と思っていたので、それが報われたようで嬉しかった。
実は、日誌を続けられたのは自分でも意外だったりする。
今まであらゆる記録を三日坊主で放置してきた。それでも続けられたのは、単純に書く量が毎日少なかったからでもあるし、日誌をつけることが自分に出来る最低限の努力だと思っていたからだ。社会人になって間もない頃、1年目に身につけておきたい習慣やスキルなどを解説した実用書を読んだ。まぁ意識高くなきゃ続けられないような素晴らしいことがたくさん書かれていて、到底自分に出来るとは思えなかった。かと言って何もしないのでは、当時抱いていた同期への劣等感に押しつぶされてしまいそうだった。そこで「これくらいなら…」というラインで選んだのが「日誌をつけること」だった。
結果的に無理なく続けられたので、選択は間違っていなかったなと思う。まぁでも書いてるだけなので、書くことで何かに活かせたかと言われると難しい。1週間くらい前の記録を見て、あの頃からこれだけ仕事を進められたんだと自信をつけるくらいは毎日やっていた。それでもいいのかも。2年目も、習慣にしていきたい。
小さな努力が積み重なって私がいる。
いつまで経っても先輩のように先を読んでそつなくこなせる社会人にはなれないし、後輩にもまだ何も教えられていないし教えられる自信もないけど、いつか理想通り遂行できると信じて、トライアンドエラーを繰り返していきたい。まぁ仕事だから考え無しにエラーするわけにはいかないけど、できる仕事のみに甘んじず、積極的に新しいことを吸収して、少しでも早く「安定した職業人」になりたいね。
1年前、定時になかなか帰れないことに落ち込んでいた。
1ヶ月前、たった一日22時まで働いただけで翌日もへばっていた。
今、毎日22時上がりレベルの残業を続けているけれど、昔ほど「しんどい」とは思っていない。少しは仕事の体力がついたのか。仕事の体力が無いことはここ1年間の悩みだったから、荒治療とはいえ多少は改善したことを喜ばしく思う。とはいえ疲労は隠せない。まだ油断はできないな。
とりあえず2年目初の山場は超えたかなと思う。
これから色々と問題が出てくるだろうけど、自分を信じて、体調を磨いて、なるべく冴えた頭で渡り合っていきたい。いつか先輩に追いつけるように。
おやすみ、また明日。
年度末から現在に至るまで、なかなかに大変な日々を過ごした。年度替わりに伴う部署異動は無かったけれど、部署内の小さな引越しや仕事内容の増加、後輩の誕生などなど、少なからず環境が変わった。その上、年度始めのうちに片付けなければならない仕事が次から次へと湧いてきて、まるで喉になにかつかえたままのような、夢の中で無理やり働いているような、ともかく落ち着かない上に忙しい、まさに「忙殺」というような日々だった。
後輩の指導係を任命されたとはいえ、新年度をまともに乗り越えるのも初めての2年目社畜は、まず後輩の面倒を見る余裕などなかった。新しく増えた仕事を飲み込むのに精一杯どころか、既存の仕事を片付けるのにも苦労する有様。見かねた周囲の先輩や上司がサポートしてくれるも、「これやっといたから」「俺がやっとくから」と言われる度に、「本当は自分がやらなきゃいけないことなのに、私は……」とネガティブが加速するばかりで、素直に感謝する余裕もなかった。
メンタルはどんどん死んでいった。
日課の昼休憩時のお散歩も、割く時間もなければ行く気力もなかった。常に焦りが隣にいて、劣等感を膨らませる。苦しかった。油断したら泣きそうだった。後輩に申し訳ないくらい溜息ばかり吐いていた。休憩時は、なんとか時間を見つけ、外に出て、静かな人気のない場所に逃げ込んで、目をつぶって休んでいた。天候は曇天が続いていた。日光が足りなかった。
苦境を脱したのは、火曜日の昼下がり。
その日は新人研修で後輩がいなくて、私は荷物の配達のために外出していた。ここ数日の花曇りが嘘のような快晴。運転しているだけで日に焼けそうな日だった。たっぷりの日差し、単独運転による一人きりの時間の確保、それがあまりにも私に効いた。
素敵に晴れた空を見て、舞い散る桜の花びらを見て、私が欲しいのは癒しじゃなくて楽しさだ、なんて考えて、少し遠回りをして帰った。渋滞しがちな大通りより、自然豊かな回り道を。運転しながら、段々と春が来た喜びを噛み締められるようになった。痛みを増すばかりだった心に、乾いた心に、水が満ちていくようだった。
職場に戻る頃には、あの落ち着かない気持ちは消えていて、割と普段通りに過ごせるようになった。今日は散歩に出かける気力もあった。相変わらず自分のキャパは仕事量に追いついていないけれど、必要以上に不安がって焦ってパニックになるようなことはなくなった。心に余裕が出来た。年度始めから数日たって、少しは仕事が進んだのも安心材料になっているんだろうけどね。
そんなメンタルよわよわ影響受けまくり人間にも、褒めてもらえることがあった。
日誌をつけていたことだ。
社会人1年目の5月から、毎日仕事をした日は日誌をつけた。その1年間の記録を職場に持って行ったところ(後輩指導に使えるだろうと思って)、上司や先輩から大層褒められた。継続できるのがすごいって。嬉しいね。継続なんて言葉、今までの私にはまるで縁のない言葉だったから。あとついでに、電話対応も良いと言われた。声を褒められることが多かったから、人見知りコミュ障だけど、対応する人には気分良くいてもらいたいから、せめて電話くらいは綺麗な声でいよう…と思っていたので、それが報われたようで嬉しかった。
実は、日誌を続けられたのは自分でも意外だったりする。
今まであらゆる記録を三日坊主で放置してきた。それでも続けられたのは、単純に書く量が毎日少なかったからでもあるし、日誌をつけることが自分に出来る最低限の努力だと思っていたからだ。社会人になって間もない頃、1年目に身につけておきたい習慣やスキルなどを解説した実用書を読んだ。まぁ意識高くなきゃ続けられないような素晴らしいことがたくさん書かれていて、到底自分に出来るとは思えなかった。かと言って何もしないのでは、当時抱いていた同期への劣等感に押しつぶされてしまいそうだった。そこで「これくらいなら…」というラインで選んだのが「日誌をつけること」だった。
結果的に無理なく続けられたので、選択は間違っていなかったなと思う。まぁでも書いてるだけなので、書くことで何かに活かせたかと言われると難しい。1週間くらい前の記録を見て、あの頃からこれだけ仕事を進められたんだと自信をつけるくらいは毎日やっていた。それでもいいのかも。2年目も、習慣にしていきたい。
小さな努力が積み重なって私がいる。
いつまで経っても先輩のように先を読んでそつなくこなせる社会人にはなれないし、後輩にもまだ何も教えられていないし教えられる自信もないけど、いつか理想通り遂行できると信じて、トライアンドエラーを繰り返していきたい。まぁ仕事だから考え無しにエラーするわけにはいかないけど、できる仕事のみに甘んじず、積極的に新しいことを吸収して、少しでも早く「安定した職業人」になりたいね。
1年前、定時になかなか帰れないことに落ち込んでいた。
1ヶ月前、たった一日22時まで働いただけで翌日もへばっていた。
今、毎日22時上がりレベルの残業を続けているけれど、昔ほど「しんどい」とは思っていない。少しは仕事の体力がついたのか。仕事の体力が無いことはここ1年間の悩みだったから、荒治療とはいえ多少は改善したことを喜ばしく思う。とはいえ疲労は隠せない。まだ油断はできないな。
とりあえず2年目初の山場は超えたかなと思う。
これから色々と問題が出てくるだろうけど、自分を信じて、体調を磨いて、なるべく冴えた頭で渡り合っていきたい。いつか先輩に追いつけるように。
おやすみ、また明日。
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