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日記、感想、オタ活・・・ごちゃまぜ雑多の物置蔵
11月18日、振替休日を使って体験ダイビングに出かけた。
家から高速道路で3時間以上かかる海に、一人で出かけた。

体験ダイビングを申し込んでからというもの、海に潜るのってどんな感じなんだろうと何回か想像した。酸素ボンベを背負って覗く海の中の世界。呼吸を確保しないと覗けないなんて、まるで宇宙のようだ。宇宙服で見知らぬ星を探検するSF映画のようだ。案外、異世界体験みたいなもんなのかな。

その想像は当たっていた。わざわざ泳ぎのレクチャーを受けて、わざわざ酸素を持って入り込む海の中には、表面上の海を眺めているだけでは想像もつかない世界が広がっていた。


波の水圧に揺られながら、縦横無尽に泳ぐ魚たち。人間が近づいても露骨に逃げることが無いので、彼らの世界をじっくり眺めることができる。野生の世界にお邪魔するネイチャーツアーのようだと思った。これが陸上生物だったら、ここまで近づくことはできなかったろう。

小魚を小突いて食べようとしていたコブダイ、悠然とただようダツ。イワシの稚魚の群れ、一部の稚魚が日光を反射してチラチラと光るのが綺麗だった。イソギンチャクに住むクマノミに、名前も知らない青い魚たち。熱帯魚が豊富でカラフルだった。岩陰のカニや大きなサザエ、目の前まで近づいてきた小さな魚……。

30分しか潜っていなかったけど、十分な異世界体験だった。インストラクターさんに引っ張られるがまま浅瀬を這いずり回ったのも、水中の無重力具合も、呼吸が酸素ボンベからしか許されないのも、海の上からでは想像できない世界が広がっているのも、全てが全て、『潜らなきゃわからない感覚』だった。


潜る準備をしている間、これから潜る海を見つめて、「今日から私はこの先にも世界があることを知るんだ」と思った。
それまで私の世界は陸上で完結していて、海に出会ったら冒険はそこでお終い、行き止まり。でも実際には海の中にも世界はあって、しかるべき技術と装備があればその世界に飛び込んでいくこともできる。「行くことができる」ということを経験するだけで、自分の認知世界はぐんと広がるだろうなと思った。その感覚が面白かった。


たしかに楽しかったけど、この先「ライセンス取りたい!」とまで思うかはまだわからない。他にやりたいことも待っているからね。でも自分の世界を広げるために挑戦してみることには味を占めたので、また近々、今まで「行ってみよう」とすら思ったことのない分野を体験してみたい。
そんな向上心を、いつまでも持ち続けたい。
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