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日記、感想、オタ活・・・ごちゃまぜ雑多の物置蔵
少しずつ春の陽気を感じる時間が長くなってきた、と思った。
今まで寒くて行く気にならなかったけど、これならバイクで遠出もいけるかもしれない。

というわけで飛び出した2月の少し暖かい日。
2時間くらい走ったところで「さっむ!!もう無理!」と思った。


雪山装備として買った防風防水の上下セットで装備は完璧と思っていたが、全然だめだった、走行中が寒すぎた。

バイクっていうのは、箱で守られている車と違うのは勿論、自分の身体で動かす自転車や徒歩とも訳が違う。なにせ運転する人間は跨っているだけなのだ。殆ど体を動かすことなく、むしろ同じ姿勢が続いて体が固まり、そのうえ風を切るので体温がビュンビュン奪われていく。体が冷えやすく寒さに弱い人間からしたら最悪の交通手段だ。今回はそれを思い知った。

・防風性を下げてでも、ダウンジャケットにしておくべきだった
・靴は風を通さない革靴か、丈夫な登山靴にしておくべきだった
・熱い飲み物を魔法瓶で持っていくべきだった

ウキウキで揃えて結局ツアーが中止になった雪山装備を思えば、本日使用できたのは嬉しいことだった。でも間違いだったのは本当。雪山装備だって購入したのは登るとき(動いているとき)に着る用のものなので、バイクに求められる保温性とは全く違う用途なんだよなそういえば。


寒さに加えて、今日は気候のせいか人通りも多く、かなり渋滞していた。
思うように進まない交通事情のせいで、余計に疲れた気がする。
どうも私は学生時代、平日に遊びまわっていた意識が抜けておらず、どこへいくにも平日の寂しい人通りを思い描いて渋滞を予想しない節がある。自分も土日を休むただの人になったのだとそろそろ自覚してほしい。でも平日に年休いれて遊びに出かけるのは超楽しくて好き。


そんな感じで基本的に酷い日だったんだけど、いいこともあった。
進みたい気持ちより帰りたさが勝って萎えてたころ、ふらふらと前の車について行って進んでいた。特に何も考えず坂道を上り続けていたところ、突然視界が開けて青い海が見えた。それまで海は見えても林からチラ見程度、基本的に波止場ばかりだったので、どこまでも続く広々とした景色と波の打ち付ける躍動感、晴天らしい素敵な青色に、どうしようもなく目を奪われた。
まぁ良い景色ってのはずるいよね。全部報われたような気になるんだからさ。


そこからの帰り道も寒さと渋滞との戦いだったんだけど、とにかく無事に帰宅できて何より。
しばらくはツーリングは懲りたなって思う。
でも今日行動したことは後悔していない。まぁこういう経験が私を強くするよねと思うし(ヤケクソ)、家でだらだら過ごしているよりは建設的な日になったと思う。何より根本として、バイクに乗るのが結構好きだ。不便だし疲れるけど、車に乗っているのとは全然違う体験ができる。生身の身体で道路を走り、町の空気に触れながら運転するっていうのは、車で出かけるよりもずっと「冒険」っぽくて、強烈な体験になる。ちなみに私のバイクはナビが無くて迷子になるのがデフォなので、交差点の看板とかが命綱。だから余計に行き当たりばったりな旅っぽくなるんだろうな。

またいつか、楽しく冒険できる日まで。
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